釣 行 記 その38  数が釣れないのには理由が有る の巻  

< 話の経緯は 一通の電話 >
9月9日。
北灘で チヌが釣れている・・・。HPにUPして暫くした ある日、

私の携帯電話が鳴る・・・。


A氏  「私とは 行けんちゅう〜んかな?」

私   「・・・・。 行く?? でもさぁ、あの私、疲れて・・・」

A氏  「じゃぁ、明日。 (ガチャ!!・受話器を切る音)」

電話  (ツー・ツー・ツー・・・・)

私   「・・・・。」


9月10日
今日もまた、津島町北灘湾へ。
 
<ダンゴ・ダンゴ>
5時40分 出船。
前回、広島の優海さんと行ったポイントへ向かう。
さて、ダンゴ作り・・・。

***** すなちゃん・ダンゴ配分 (1日分) *****
オカラ・ダンゴ 2.5倍 −−− 2袋
乾燥オカラ       −−− 2袋
粗挽きサナギ 2.2kg −−− 3袋
なんかローカルな 深場用ダンゴ6kg −−− 3袋

上記を3回に分けて作り、1日分とする。


***** A氏・ダンゴ配分 (1日分) *****
ノーチェックで 分からない。秘密のダンゴ。

上記を何回か分からんが作り、1日分とする。


*私はダンゴごと、食わす、『ダコチン仕様』 を心掛ける。
*A氏は 通常の濁り重視、『濁り&土ダンゴ仕様』 である。



ちなみに餌は・・・
***** すなちゃん・購入餌 *****
カメジャコ      −−− 50匹 (実際には なかなか食ってこない)
オキアミLL     −−− 3Kg (サシ餌と ダンゴに5〜15匹包み込む)
活きサナギ     −−− 1パック (実際には なかなか食ってこない)
ネリックス・サナギ −−−1パック (実際には なかなか食ってこない)

***** A氏・購入餌 *****
カメジャコ      −−− 50匹 (実際には なかなか食ってこない)
オキアミLL     −−− 3Kg (サシ餌と ダンゴに5〜15匹包み込む)
活きサナギ     −−− 1パック (実際には なかなか食ってこない)
ネリックス・サナギ −−−1パック (実際には なかなか食ってこない)

まぁ、全く一緒ですな。

 
<釣り開始>
先にダンゴを作り、5個程、投入。
それから そそくさと仕掛けを作り、6時10分、第1投。
エサ取りは 既に居る。魚は既に寄っている証拠だな。

6時40分
カツッ!! アタリ。もうチヌが底に居る。
しかし、小チヌだろうね・笑。

 
< 腕の差 >
9時00分。

先日と違って、食い込みが悪い。
ダンゴは ガンガン、突っつくが、ダンゴが割れた途端、アタリが小さいし、食いが浅いようだ。

それでもA氏は
ビシッ!!
ビシッ!!
ビシッ!!
とアワセて チヌを拾っていく。釣れるサイズは 27〜33cm位 まぁ、許せる程度かな。
流石に 22cmという小チヌは 今回は少ない様だ笑。

やはり、A氏は 上手い。

腕の差だろうか・・・明らかに その差は広がるばかりだ。

焦りが、焦りを呼ぶ。
幸い、まだ、40オーバーが出ていないのが せめてもの救いだ。
 
< おぉ〜〜いい、にいちゃん! >

すなちゃん−10枚程、大物族のA氏−20枚程。
食いが少々、渋い中、歴然と釣果に差がついた、
10時00分。

1隻の 漁師が近づく。

漁師 「兄ちゃん、その筏、動かすから その船、退けてくれるかぁ〜。」

私  「は〜いい。 今すぐ、退きますので。」

まぁ、サイズは小さいが、チヌは既に集まってきているから、少し勿体ない。
そそくさと船の係船を外すと 私たちは行き場を失った。
エンジンだけ掛かった船に2人、ただ呆然と潮に流されながら漂ってる。

仕方がないので 空きコワリを見つけることに・・・。
あっちへウロウロ・・・こっちへウロウロ・・・。

 
<・・・>
暫くすると 1つ空筏が目にとまる。
行き場の無い2人は 当然の如く、その筏に船を掛けた。

最初のポイントで ダンゴの1/3以上を 打ち込んだ為、ダンゴの量が不安になる。
ドカッと 寄せのダンゴを打てないのである。
当然、チヌの寄りは 悪い。

1時間程、打ち返しただろうか、餌取りさえ居ない。

そのポイントに眠気が襲う。

 
< ・・・・・。 >
どのくらい寝ただろう? 
時計は既に14時30分。何しとんじゃ?

10枚差、果てしなく遠く感じる。もうダメか・・・。

と思ってた15時30分。

ビシッ!!



これは そこそこ良型だぞ。

上がってきたのは 45cm程度のチヌ。

爆釣の予感が漂いだした直後、
パキッ!!
A氏が 穂先を折った!!
これが 後に勝因を分ける結果になろうとは・・・。

すなちゃん、チャンス!!

 
< スイッチが入った!! >

平均45,6cmのチヌのオンパレードが始まる。


ビシッ!!

これは 有る!!

流石、秋チヌは元気がイイ。
何度かの締め込みを カワして浮いてきたのは、



浮いてきたチヌを 一目見て、笑みがこぼれる。

チヌ、51.7cm!!

肩の荷が 少し降りた。

底は 既に良型の山となっていた。

 

チヌ51.7cm
とりあえず
一安心
16時00分
<その後、良型続々・・・>
腕が痛い・・・。きしむ体に鞭を打って 私の怒濤の反撃が始まる。
よしっ!!
A氏の背中が 見えてきたぞ!!

良型ラッシュが続く。

しかし、何枚釣ろうが、50cmに届かない。
なんとか・・・あと2,3枚・・・いや、1枚でもいい。
良型ラッシュが続く。
良型ラッシュが続く。
良型ラッシュが続く。

平均サイズは 45,6cm!!

いわゆる これが 爆釣モード。


ビシッ!!



この日、一番の引きが 手元に伝わる。

よしっ!! これも イッた!!

手応えは今日、一番の引だ。
胸を弾ませながら チヌの引きを味わう。
なかなか 浮いてこない。

これは!! ひょっとして!?

で・・・浮いてきたのは 異常に体高の有る、チヌ。
見た目に デカイ。

しかし、51.8cm しかなかった。

なんでじゃぁ〜!?




一方、A氏はというと・・・

こんなんを 釣ってました・笑。(実は この時、非情に珍しいサイズなので無理矢理、撮った・笑)
大きいのをカワして 小さいのを釣る、有る意味、流石だ!!


結果、すなちゃん−42枚、大物族のA氏−37枚、苦しい戦いだった。
そうそう、50オーバーは 51.8cmと51.7cmしか計っていない。
しかし、2人して 何時間、寝てたんだろう??
もっと真面目に するんだった。
最後に、
2人がかりでも 私のスカリが揚がりかねたのは言うまでもない。

日が傾いてきた17時50分、納竿となる。

50を超えなかったA氏の苦悩は それはそれはもう・・・笑。

実を言うと A氏は がまチヌ筏・競技1.4mの穂先を折ったのでした。
それと 作り直した団子に土を入れ過ぎました。
この2点が 勝因を分けたの有りました。
私は土なんて入れませぇ〜ん・笑。


さて、今回のサシ餌は オキアミのみ。
カメジャコ、サナギには アタリは薄かった。



今回の良型爆釣、これが いわゆる 『ジャッカル釣法』 っていうヤツです。

山陽オイスターズの ジャッカル氏、ヨシミツ氏に キッチリ教えて貰いましたからね、私は。


 
<<団子の作り方>>
これは 大物族のA氏が気付いて 私達の間では標準となっています。

1.オカラダンゴ2.5倍1袋を バッカンに入れます。
2.海水を足します。  「ちょっと海水を入れすぎたかな?」 くらいです。シャブシャブ1歩手前。
3.良く膨らんだところで 粗挽きサナギ2.2kgを1袋入れます。
4.サナギをオカラダンゴに スリ込む様に混ぜます。(こうすると ダンゴが海底で割れた後、サナギが浮かない。)
5.市販の5〜6kgの ダンゴを1袋、ドカッっと入れ、適当に混ぜて出来上がり。

*この作り方のメリットですが、1度作ると、その後、海水は一切、足しません。
 海水を足しながら、ダンゴを握る必要が無いと言うことです。
 最初に 海水を含んだオカラダンゴが適度な水分を逃がさないようです。
 ですから、ダンゴの硬さ、割れ具合は 最後まで変わりません。
 ダンゴを追加で作り直した途端、釣果が落ちるって事は良く有りますよね。
 しかし、常に変わらないので 1日中、同じイメージで釣る事が出来ます。
 

 
(本日の釣果)

<すなちゃん@磯の管理人>

チヌ    51.8cm、51.7cm 〜  42枚


<大物族のA氏>

チヌ    47cm〜   37枚



(本日の教訓)
ジャッカル釣法につきる!! 
(本日の仕掛け)

<すなちゃん@磯の管理人>

竿   : がまチヌ筏 競技1.4m
リール : チヌジャッカーGS(太巻)
ライン : 船用ハリス2号、100m
おもり : ゴム張り G1
ハリ  : チヌ6号 (銀色)


<大物族のA氏>

竿   : がまチヌ筏 競技1.4m
      → がまチヌ筏・中硬1.8m
リール : チヌマチック
ライン : 2号、100m
おもり : ゴム張り G1
ハリ  : チヌ7号 (銀色)




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