釣 行 記 その40  インデアン嘘つかない! PartU の巻  

<広島から・・・>

今年の平均サイズは エエでぇ!!」
ってことで 自信を持って広島の優海さんを誘う。
何たって インデアン嘘つかない!

8月10日。
今回は 広島でのチヌの名手、優海さんとの釣行となる。
彼は 一応、私の家来という役職に位置付けられているのだが、まぁ、気にせず読んで欲しい。
名手と言えど、彼はフカセ党なので これはこれで結構、私にとっては格好の餌食ですな・笑。
実は彼、カセのチヌ釣りは これで3回目。

HP いつも海を見ていた。 http://www.enjoy.ne.jp/~yuumi/

を見れば優海さんのチヌへの想いは 刻々と綴られているので
チヌ釣り・フカセ党、波止場のダンゴ師は是非、参考にして貰いたい。

そんなこんなで 松山三津浜港に1:05に迎えに行き、釣り道具や経由の一路、津島町北灘湾へ。
 
< 第一投 >

午前、5時20分、第一投。

おや? 朝から餌取りが居る。前回、は全く居なかったのに・・。

その原因はこの後直ぐ解る。

続々と カカリの船が やってきた。
先々週の日曜日は 周りには1隻も見当たらなかったのに 今回は凄い。

人が結構、入っているので餌取りも寄って居るんだな、きっと。

この後、8時半までには 半径100m以内に 8隻程、群がる事となる。
ポイントがボヤけて、あまり良くなさそうだな。


(題名) 優海と朝焼け
<ダンゴ・ダンゴ>
今回は4時50分に出船した。
さあ掛ける場所と 暫く迷ったが、今回は2週間程前に爆釣したポイントを外した。
更に80m程、沖側に掛けました。


***** すなちゃん・ダンゴ配分 (1日分) *****
オカラ・ダンゴ 2.5倍 −−− 3袋
粗挽きサナギ 2.2kg −−− 3袋
なんかローカルな 深場用ダンゴ6kg −−− 3袋
ジャミ(小)        −−− 1袋

上記を3回に分けて作り、1日分とする。


***** 優海・ダンゴ配分 (1日分) *****
オカラ・ダンゴ 2.5倍 −−− 3袋
粗挽きサナギ 2.2kg −−− 2袋
紀州マッハ・深場    −−− 2袋
なんかローカルな 深場用ダンゴ6kg −−− 2袋
さぬきの赤土  −−− 少々
チヌパワー    −−− 1

上記を何回か分からんが作り、1日分とする。



ちなみに餌は・・・
***** すなちゃん・購入餌 *****
カメジャコ   −−− 60匹 (実際には15匹も有れば十分だった)
オキアミLL  −−− 3Kg (サシ餌と ダンゴに5〜15匹包み込む)
活きサナギ  −−− 1パック (結局、使わなかったけどね・笑)
しらん練り餌 −−− 1パック (結局、使わなかったけどね・笑)


***** 優海・購入餌 *****
カメジャコ   −−− 40匹 (実際には15匹も有れば十分だった)
オキアミLL  −−− 3Kg (サシ餌と ダンゴに5〜15匹包み込む)
活きサナギ  −−− 1パック (結局、使わなかったけどね・笑)
ペレット    −−− 1パック (結局、食わなかったけどね・笑)

まぁ、大体一緒ですな。
< インデアン嘘つかない! PartU >

時計は午前6時10分。
チヌの気配は 有るものの 何故かアタリが小さい。
2mm、もたれ掛かるようなアタリ。
押さえ込むアタリだと 動物的なアタリなので解りやすいが・・・。
難しいアタリだな・・・。
実に 怪しい・・・。

ビシッ!!

竿が曲がる。やっぱり、チヌか・・・。
(何時もと違うぞ?このアタリ。食いが悪いのかな?それとも朝一だからか?)
まぁ、とりあえず。
私に 1枚目は
45.0cmのチヌが上がる。

まっ、こんなもんかな。サイズも そこそこだし。

今年の平均サイズは イケてまっせ!! イェ〜い!


何たって インデアン嘘つかない!


 

午前 6:10
朝一番は 45.0cmから まずまずのスタート。

 < おぉ、だんだんとサイズが・・・サイズが・・・。 >

検寸台を2人の釣り座の真ん中に置いて、釣れたチヌを計っていくことにする。


しかし・・・チヌの気配は 有るものの 何故かアタリが小さい。
2mm、もたれ掛かるようなアタリ。ハッキリと押さえ込まない。
こんな、アタリは 今までに無かったぞ??? はて?
それでも
ビシッ!!
39.0cm
40cmを切った。 まぁ、こんな事もあるだろう。



ビシッ!!
優海さんの1枚目は
43.0cmのチヌが上がる。
その調子、その調子。


ピシッ!!
31.0cm
危ない危ない。30cmを切る所だった。
まさか!?





ペチッ!!
28.0cm
なんじゃ?こりゃ?



ペチ!!
27.0cm
・・・・・。




時計は午前7時10分。
とうとう、瀬戸内サイズに・・・・瀬戸内サイズに・・・。

インデアン嘘つかない・・・・ハズだ。


優海さんの1枚目は
43cmの まずまずサイズ。
< すなちゃん、シブイ!! あっ、違った。食いが渋い!! >

午前8時半、大きくなっていくハズのアタリが どんどんと小さくなり、気配もなくなって行く。
これでは 流石に釣りづらい。

試しに カメジャコを使ってみる。触ってくるけど、口には入れてくれない。
生サナギは 問題外だ・・・。
オキアミは触るが なかなか口に入れてくれない。


従来であれば、ダンゴが割れて直ぐ反応が有るのだが、ダンゴ割れから1〜3分以降に触ってくる。
がまんして、がまんして、それでも釣ったチヌは 針を飲み込んでさえいない。


う〜ん、渋い。渋すぎる・・・・。
やはりまぁ、やはり、台風での河川からの流れ込みによる、『水潮』の影響なのか・・・?

それでも ポロポロと数は重ねていくが、やはり、27〜32cm程がメインの様だ。

 
< インデアンは 我慢強い!! >

12時00分。

この渋さで 我慢の限界なのか 他船は 1隻また1隻と撤収していく。
ここで、私がポロリ。

「なんで 帰るねん!!」

せっかく、昼までダンゴを打ち続けて頑張ったのに、何故、帰るのだろう?
はがゆくて仕方がない。
タダでさえ ダンゴ釣りは昼から夕方からなのに、朝一から爆釣とでも思っていたのか?

私は 朝から爆釣と思っていたが・笑。




12:30分。
私達の他には1隻だけ。
一緒に釣ろうね。あなた達は 良く頑張った!! これから だからね。
心の中で 応援する。
朝一から 船を40〜50m間隔程で掛け、 ポイントがボヤけていた釣り場。
あちこちに ダンゴを打たれていたので 自分の船の下に魚を釘付けしにくい。
しかし!!
最後まで頑張れば、まだ解らない。
太陽は まだ、真上じゃないか!!
これからさ、そう、これから。




そして・・・。
13:30分。
最後の他船残り1隻が撤収する。

帰り際に

「釣れますかぁ〜??。」の様な、かけ声。

「ボツボツですぅ〜。」
と私。

「型が小さいでしょ〜?」と更に 声を掛けてくる。

しずかに頷く私。
しかし、その心の中の私の 魂の叫びは・・・・

「なんで 帰るねん!!」

せっかく、他の船が帰っていく中、一緒に頑張ったじゃないか!!

あれほど・・あれほど、一緒に頑張ろうと 誓ったのにぃ!!

そんな私との勝手な約束が有ったとも つゆ知らず、最後の1隻は帰って行った。
とうとう、13:30。私と優海さんの2人だけとなる。


しかし、危険な関係にはならなかったとだけ、追記しておこう・笑。

それにしても やはり、インデアンは 我慢強い!!

 
< 様子が変わった >

14時30分過ぎからだろうか。

気配が出てきた。

優海さんの腕が振り上がる!!
ビシッ!!


久々良型の様だ!!
46cm位だ。
写真だけ撮影して、スカリの中へドボン!!
検寸台に乗せて計りなさい!!(怒)

ダンゴ当たりからすると・・・
ボラの数も増えてきた様だが、チヌの気配もプンプンしてきた。


さあさあ、これから、これから!!



写真は好きだが 検寸は好きじゃないらしい。
優海 46cm・・・くらい。
< やっぱり、インデアン!! >

案の定、隣ではボラと遊んでいる人が居る・笑。
彼は 人の期待を裏切らない。
(彼にも インデアンの熱き血潮が流れているのだろうか。)

15時30分、底はチヌだらけになっていた。



ビシッ!!
ビシッ!!
ビシッ!!
ビシッ!!

良型が上がり出す。
48.0cm、47.0cmとまずまずの良型が釣れだした。

アタリは やはり、小さいくて食いは悪いようだが、
ほぼ、毎回、チヌは口を使ってくる。
ほらね、インデアンでしょ・笑。

エサは 依然とオキアミオンリー。
他のモノには 何故か口を使わない。
オキアミしか使わないから、やはりどんどん、アタリは渋くなる。しかし私には 釣れるから気にならなかった。

私にとっては爆釣じゃ〜っ!!
40cmオーバーの良型がコンスタントに釣れ続く。





しかし、そんな中一人、大変な目に遭っていた。


ダンゴ割れ後の 前アタリが読めない人が1人居る。

誰だとは言わんが・・・。誰だとは言わんが・・・。

私の他には1人しか居ないから 感のイイ人には解るかな?・笑。

気づかないフリを してあげて下さい。
それが 思いやり!

しかし、50cm壁は遠い。
・・・・。
インデアンちょっぴり、嘘つき・・・かな?


 

優海 と ボラ

これがボラだったことは 内緒にしておこう。

彼のプライドを傷つける事になるからな。

心優しい私の思いやりだった。
< 何故なんだ・・・。 >


紀州マッハ深場が 泣いているぞ!! がんばれ、優海!!
優海さんには 過去最悪の北灘になってしまいそう。

そんな中、
すなちゃんダンゴは 笑いが止まらない!!

ビシッ!!
ビシッ!!
ビシッ!!
ビシッ!!


18:10分。
私の応援も空しく、今回は 50cmオーバーは出ませんでした。
しかし、粘れば、必ずや報われる!!


・・・かもしれない。

めでたしめでたし。



すなちゃんダンゴは 笑いが止まらない!!
48cm頭の59枚。

何故か爆釣の中、
過去最悪の 46cmくらい頭の17枚。

アタリが渋くても 魚は掛ける、これが いわゆる 『ジャッカル釣法』 っていうヤツです。

山陽オイスターズの ジャッカル氏、ヨシミツ氏に キッチリ教えて貰いましたからね、私は。


 
 
<<団子の作り方>>
これは 大物族のA氏が気付いて 私達の間では標準となっています。

1.オカラダンゴ2.5倍1袋を バッカンに入れます。
2.海水を足します。  「ちょっと海水を入れすぎたかな?」 くらいです。シャブシャブ1歩手前。
3.良く膨らんだところで 粗挽きサナギ2.2kgを1袋入れます。
4.サナギをオカラダンゴに スリ込む様に混ぜます。(こうすると ダンゴが海底で割れた後、サナギが浮かない。)
5.市販の5〜6kgの ダンゴを1袋、ドカッっと入れ、適当に混ぜて出来上がり。

*この作り方のメリットですが、1度作ると、その後、海水は一切、足しません。
 海水を足しながら、ダンゴを握る必要が無いと言うことです。
 最初に 海水を含んだオカラダンゴが適度な水分を逃がさないようです。
 ですから、ダンゴの硬さ、割れ具合は 最後まで変わりません。
 ダンゴを追加で作り直した途端、釣果が落ちるって事は良く有りますよね。
 しかし、常に変わらないので 1日中、同じイメージで釣る事が出来ます。
 

 
(本日の釣果)

<すなちゃん@磯の管理人>

チヌ    48.0cm〜   59枚
塩焼きチャリコ         7枚
塩焼き もしくは たたき用アジ  10尾くらい




<優海@いつも海を見ていた>

チヌ    46.0cm〜   17枚    
塩焼きチャリコ         不明
塩焼き もしくは たたき用アジ  不明



(本日の教訓)
インデアン ちょっとだけ嘘つく。
(本日の仕掛け)

<すなちゃん@磯の管理人>

竿   : がまチヌ筏 競技1.4m
リール : チヌジャッカーGS(太巻)
ライン : 船用ハリス2号、100m
おもり : ゴム張り 1
ハリ  : チヌ5,6号 (銀色)


<優海@いつも海を見ていた>

竿   : がまチヌ筏中硬 1.2m
リール : バイキング
ライン : 2号、100m
おもり : ゴム張り 2〜2B
ハリ  : チヌ4〜5号 (銀色)




 
    
御意見、御感想は 磯の管理人
 
suna@dokidoki.ne.jp
までmail下さい。