釣行記 その47  北灘湾 カカリ釣り 
〜 究極の釣法とは!? 編 〜




北灘湾、カカリ釣りのチヌ釣りです。

空いている養殖イカダに 船を付けて釣る方法です。

今回は貸し船で 丸協マリーナから出船しました。



え? 船の免許が無いって?


大丈夫!

船の免許が無くても 下記のところでカカリ釣りをすることができます。


 チヌ屋くまさか ホームページ

 レンタルボート清家 ホームページ

私も数回通いました。

どちらの船頭さんも 気さくでイイ人なので

利用させて貰ったら よろし!





<< 序章: 神に祈る想い >>



さて、今回は 広島からの客人で 優海さんです。

いつも海を見ていた 

毎年この時期になると 彼がやってきます。

たくさん&大型 を 釣らせてあげたいんだけど、

毎年、肩をうなだれて帰っています。

まあ、遠慮してるんでしょうな・笑。



ど〜か、神様! 優海さんに釣らせてあげて下さい。

私の事は ど〜でもイイですから・・・祈。





2007年8月11日

午前1:20


三津浜港、フェリーにて 優海さん到着。


田中優海、上陸


この格好も毎度の事なので 見慣れてきました。


そそくさと 道具を積み込み、

釣具屋 → コンビニ → 北灘へと向かう。





午前4:15

津島町北灘湾、丸協マリーナ到着。



朝食を軽く車内でとり、船へと荷の積み込みをする。

まだ時間が有るので 周りが見える様になるまで待ちます。


ここで少し気がかりな事を発見!

海水が いつもより澄んでいる。。。ん? ちょっと様子が違うかな?


でも毎年、ハズレの無い北灘湾のチヌ釣り、

余り、気には止めていなかった。



午前4:50

もうそろそろ、いいかな?



遠く対岸の山も船も確認出来る様になったので

出船することにする。





午前5:10

どこか、良い場所は無いかな?

当然、空いている養殖イカダに掛けないとダメですからね。

養殖魚へのエサの流れも重要なポイントなんです。

今年は 台風の影響なのでしょうか? 養殖イカダが 2列程 無くなっている。。。

(数にしてみれば 20個ぐらいでしょうか。。。)


良さそうな場所が なかなか見あたらない。


最終的には 優さんが。。。

「 どこでもイイですよ。釣れるでしょ! 」

この一言で あっさりと適当に船を掛けました。



まあ、この時期の北灘湾に 裏切られたって事は無いし。。。





<< ダンゴ作り・配分 >>


約3.5〜4時間分 水深25m仕様


***** ダンゴ配分 (1日分) *****
オカラ・ダンゴ 2.5倍 −−− 3袋
粗挽きサナギ 2.2kg −−− 3袋
釣り具アングル・オリジナル ダンゴ5kg −−− 3袋
ジャミ −−− 3kg (エサ取りの様子を伺いながら 入れたり入れなかったり)

上記を3回に分けて作り、1日分とする。



ちなみに餌は・・・
***** 購入餌 *****
テジロ       −−− 50匹
オキアミLL     −−− 3Kg (サシ餌と ダンゴに3〜5匹包み込む)
生サナギ −−−− 1パック





午前5:30


最初に 大きめのダンゴを作って3個程、寄ダンゴを打ち込み、仕掛けを作ります。

で、記念すべき第一投。


意識している 田中優海


さて、この写真。絶対、カメラを意識しています。

さっきまで 足を船縁に ほおり上げていたのに。。。





午前6:30


チヌの反応は まったく有りません。

ダンゴ割りの魚も居ません。


このままじゃ、面白くともなんとも無いので

ダンゴが割れて暫くアタリが無かったら、底から1〜1.5m程タナを上げてやります。

即座に 23,4〜30cmのアジ、入れ食いです・苦笑。

まあ、これはこれで楽しいかな???

シロギス、ホゴ混じりで 遊んでみましょう。まだ6:30だしって感じ!!

ダンゴを効かしながら お土産づくりです。



8:00迄に チヌが釣れなかったら場所移動しようと 優さんに告げます。

どうやら、いつもと様子が違う北灘だったんです・・・。





午前8:00


依然、チヌの反応は まったく有りません。

ダンゴ割りの魚も弱々しいです。

依然、アジは 入れ食い状態です。

しかし、お土産釣りは だんだん飽きてきました。



ああ、せっかく広島から来たのに この様子は余りにも芳しくありません。。。


ここで神様に もう一度、お願いしてみることにしました。


ど〜か、神様! 優さんに釣らせてあげて下さい。

私の事は ど〜でもイイですから・・・

私の事は ど〜でもイイですから・・・祈。






で・・・・






私に釣れました。

はあ?

しかも 26cm小チヌ です。






記念すべき1枚目が 26cm 小チヌ です。





ああそうですよ。確かに 神様に祈りました。

が!

26cmの小チヌって 私に来るこたあ無いでしょ!


他に小チヌが 似合いそうなヤツが おるやろ!!

 俺の隣に!!



ハッキリ申し上げます。

腹が立ちました。





午前10:00


どうしても、チヌの反応は まったく有りません。

しかも、アジも喰い渋ってきました。


たまりかねて 場所休めの意味も込めて

場所移動!!





午前10:50

移動先には エサ取りさえも居なかったので

元の場所に帰ってきました。


場所休めが 吉と出るのでしょうか・・・。





午前11:00


さて、ここまでの状況を おさらいしましょう。


ダンゴを打つこと 5時間半、

私、1枚   優さん、0枚

初めて味わう、北灘での苦戦!

がむしゃら 且つ、必死に釣っている、優さん!

でも、1枚も釣れない 優さん!!

テクニックを駆使して釣っている 優さん!

それでも、1枚も釣れない 優さん!!



がんばれ 優さん!!



もてる限りの テクニックを出し切るんだ!!
















で その時!!
















ビシッ!!















それまでの 静寂を切り裂く 穂先の音が!!











































釣れました、私に。

チヌ、48cm!!

良型です。


それからですが、30〜35cm程のチヌが ポツポツ上がってきます。私に。。。



どうなってるんだ 優さん!!

チヌの気配は 有るぞ!!

がんばれ 優さん!!


エサは 付けているのか!? 優さん!?





午前11:30 (運命の刻)


田中優海!!

これまで 一生懸命、あらゆるテクニックを駆使し、もてる限りを出し尽くしています。

が。。。釣れません!!





で・・・


ビシッ!!


釣れました、私に。。。


しかし、お土産に適した 真鯛です。

が・・・・!?






じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・








なにやら 視線を感じます。



どうやら、田中優海!!



この真鯛が 欲しい様です。



しかし、欲しいと言いません。



ただただ、見ています。



私は ただただ、見られています。。。。



ここで 田中優海、ポツリ・・・・。


「 kabeさんがね、お土産に その真鯛が欲しいって言ってたんです。。。」


参りました。かなりの高等テクニックです。



ここまで聞いた以上この真鯛、あげない訳にはいかなくなってしまいました・笑。




で、差し出すと

それまで 一生懸命 釣っていた竿を 放り投げて

魚をシメています。

どうやら 美味しく食べたいらしい。

かなり、丁寧にシメています。


置き竿ですよ、置き竿!! 放り投げてます。


田中優海、チヌ釣りを忘れた様に ただただ丁寧に 念入りにシメているようです。。。


























そして田中優海、運命の時を迎える!


それは 魚をシメ終えて 船の後ろ側から帰ってきた時の事であった。。。
























あれっ??











なんか、付いてる??












こともあろうか 置き竿に 小チヌ が喰ってきました。











朝から6時間、もてる限りのテクニックを駆使して釣れなかったチヌ。


やっと 優さんに釣れました!! 置き竿で!!



しかも 25,6cmの 小チヌ。





ハッキリ、申し上げましょう。

テクニック!? そんなもん要りません!

置き竿で十分です!


ああ、神よ。彼を救ってあげて欲しい。。。





午前11:30 〜



『田中優海、置き竿事件』 から スイッチが入った様です。

チヌが 釣れだしました。


ようやく、北灘らしくなってきましたな。


が、あの いまいましい事件のせいでしょうか?

上がってくるチヌは 30〜37cm ってとこで、

型がでません。





午後1:20


ようやく、型がでました。

私に。。。



チヌ 47cm。





午後2:00(疑惑の刻)


入れ食い状態も つかの間。

釣れるには釣れるんだけど、散発的に なってきました。



キビレが釣れたり、真鯛が釣れたり、依然と30〜35cm主体です。。。





午後2:30

私が テジロの水を交換したり、ゴミをまとめたりしている間に

更なる疑惑 が 起こりました。


なにやら 田中優海が 魚を掛けて遊んでいるのは

雰囲気で分かっていたのですが、私は掃除してたんです。。。






で、ふと見ると・・・・

なにやら やりとりをしている???







で・・・

釣り上げる。







で・・・

計ってみる。



チヌ 51cm。







<< 検証 >>

1.よく見ると 苦笑いにも見える。

2.魚を掛けた時、私は見ていない。

3.彼には 過去、前科が有る。    


このチヌ、置き竿なのか???

更に 疑惑は 深まっていく・笑。





午後4:10


4:30まで釣ろう!!

って言ったのに とっとと 自分だけかたづけている 優さん。

犯人は 事件現場から 早く立ち去りたいという

犯罪心理があるらしい・笑。


午後4:20

私もかたづけて納竿とする。





<< あとがき >>

まあ、広島から わざわざ来て 今回の様な貧果は

ちょっと 寂しいですねえ。



が、この異常な食いの悪さの原因が翌日、

北灘の漁師から訊くことができました。



急激な水温上昇! 水温28℃

2、3日前、澄潮になってから 魚の食いが悪いらしい。

澄潮(黒潮)の影響ですね。

ははああん、なるほど!!


(本日の釣果)

<すなちゃん@磯の管理人>

チヌ 48cm〜 25枚

真鯛 38cm〜 まあまあ

アジ 30cm〜 いっぱい

その他 いろいろ


<優海@いつも海を見ていた>

チヌ 51cm〜 10枚くらい

真鯛、アジ  まあまあ



(本日の教訓)

田中優海の 置き竿に気をつけろ!!!
(タックル)

竿   : がまチヌ筏 競技1.4m
リール : チヌチェイサー(太巻)
ライン : 船用ハリス2号、100m
おもり : ゴム張り B
ハリ  : チヌ6号 (銀色)
丸協マリーナ(貸し船)

25馬力 --- ¥10,000

0895-25-2929






 

    
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