薬物乱用防止の授業のねらい
2002年から、小学校の教育課程に、薬物乱用防止教育が取り入れられるようになる。
薬物乱用とは、
遊びや面白半分で危険な薬物を不正に使ったり、悪用したりして、決められた目的以外に使うことである。
乱用される恐れのある薬物には、覚せい剤、コカイン、大麻、シンナーなどの有機溶媒、ヘロイン、LSD、向精神薬などがある。
このうち、少年がいちばん乱用しやすい薬物は、シンナー類である。20歳未満では、70%を占め、圧倒的に多い。シンナーについては、塗料を薄める用途などがあり、知っている子もかなりいる。
そこで、薬物乱用防止の授業を進めるにあたり、次のことに留意するとよい。
(1)子どもたちにとって、身近な薬物であるシンナーをまず、取り上げる。
また、知識のみを与えるだけでは不十分である。将来、どういった場面で誰から薬物乱用を薦められるか分からない。いつ、そういった場面に遭遇するかも分からない。
そういったとき、どのように意思決定してきっぱりと断るのか。
科学的な知識の上にたって、そういったライフスキルを身に付けさせて言う必要がある。
(2)具体的な場面でどう意思決定するかについて、ライフスキルを身に付けさせる。
薬物は、身近な人(先輩、友人、親戚の人、同じ職場の人など)から勧められるケースが圧倒的に多い。だからこそ、断り方が難しいのである。しかも、一度始めるとなかなかやめることができない。
「最初の1回をどう断るか」この点こそ、もっとも、力をいれて考えさせるべき点なのである。
授業は、2時間をとってやってみた。
1時間目・・・・・・シンナー絶対ダメ
2時間目・・・・・・薬物と社会
3時間目・・・・・薬物とストレス