WIND CHIME

ウィンドチャイムを創ろう

1999.5〜9 


 ウィンドチャイムを創りました。特別難しい訳でもありません。この製作レポートを見て自分も作ってみようと思う方はどんどんチャレンジ して下さい。
御質問、御意見、御感想をお待ちしています。


ウィンドチャイムって何?

 みなさん、ウィンドチャイム(バーチャイムとも言う)ってご存知ですか?日本語にすると風鈴になっ てしまいますが、コンサートなんかでパーカッションの人が静かな曲の時に”ちゃらりーん”と鳴らすアレです。

 創ってみようと思ったのは、僕の友人でサックス、キーボード、そしてパーカッションとマルチにこな すプレイヤーで工作家(芸術家と言った方が正しいだろう)のENOMOTO氏が自作した話を聞いたのがきっかけです。てっきり既成品だと思っていたのが、手作りと聞いてびっくりしました。こん なにいい音がするならLiveに使えるし、作り甲斐があると思ったからです。しかも既製品を買うと1万円くらいはしますから。手間賃…?そんなの気にしな いのが趣味の世界なのよね。


ENOMOTO師匠のアドバイス

・市販品を(こっそり)調査する。
・材質や形状(パイプ/棒)、太さによって音が違うのでいろいろ試してから設計する。
・糸を縛るのが難しい。木片を挟んで縛るとうまくいく。
 など、アドバイスや苦労した点などを教えて頂きました。

 さぁ、創るぞ!!


<事前調査>

 楽器屋に行きましたが、楽器用の原物は置いてませんでした。部屋のアクセサリーみたいなのは置いて ました。材質はアルミの棒状(中が詰まっているもの)です。それとカタログで大体の見当はつけました。師匠のアドバイス通り試作品を創りながら材質の違い なんかも研究していこうと思います。
#試作品をプレゼントなんかすると喜ばれるかもね。


<設計編>

 パイプの太さはどうしようか。何ミリでないといけないきまりもないし、だいたいこれくらいだろうと、直径8mmのパイプ(中が空洞のもの)を銅、真鍮、 アルミの3種類を買って来ました。パイプを選んだのは加工が楽だからです。棒状の方が”チーン”と澄み切った音はします。パイプは”チュワーン”と言う感 じかな。
 3種類のパイプをそれぞれ100mmに切断し音を聞いてみました。真鍮より銅の方が少し音が高いです。アルミはあまり鳴りがよくなかったので後回しにす ることに。。。
 長さはウィンドチャイムのカタログでは12本目で長さが約2倍になっていたので、2の12 乗根(というのかな)で計算しました。パイプの長さで振動周波数が決まっているなら、2倍になれば音程は1オクターブ低くなる計算で半音階毎に配列するの が自然なのだろう。ただ、100mmのパイプの音を聞いた限りでは音程のはっきりした音ではない様です。いろんな周波数成分が混じっているからだろう。試 しにチューナーで測定しようとしたが測定不能でした。
 本数はカタログでは25から50本、70本といろいろあるようです。20本以上は欲しいところ。アクセサリーなら5〜10本でも十分、と言ところかな。


切断 パイプ カット
穴開け ドリリ ング




綺麗にカット&穴開け出来ました。
さーて、次はフレームの穴開けとイキマスか。



フレームの穴開け&糸通 し

とりあえず完成

 


 何故「とりあえず完成」なのか?と言うと、シンバルスタンドに取り付けることを前提として創りま したが、マイクスタンドにも取り付け可能となる様に取り付け金具を工夫しようと思ってます。師匠の作品はマイクスタンドにも取り付け可能となってました。 練習スタジオやライブ会場等で専用のスタンドを用意しなくても、現地のスタンドを利用出来る様に汎用性を持たせた方が有利です。


取り付け金具を 付けて完成

 


材料・工具リス ト


 ついに完成しました!!
いろいろ反省点は残るもののなかなかの出来に満足しています。

作品1と作品2はバンドで使っていこうと思ってます。実は数日前に唄もののプロジェクトでスタジオに持ち込み、ドラムの平田君が試しに使ってくれました。 とっても好い音色がします。メンバーにも好評でした。
作品3は絵を書いてくれた姉にお礼としてプレゼントすることにしました。
あとは、、、専用ケースが欲しいなぁ。