思い出の旅(6)ハイデルベルグ
ドイツの古都ハイデルベルグ行きました。先史時代からの歴史を誇る同市は古いヨーロッパの雰囲気を残しています。
 ハイデルベルグ城の前庭です。何度も戦闘の舞台となった城ですが昔の面影が偲ばれ、歴史の重みが感じられます。右写真はフリードリッヒ王が英国より嫁いできた妻エリザベートのために造った英国風の門です。エリザベートの門と呼ばれています
 城から市内全体が見下ろせます。青い屋根の建物はドイツ最古のハイデルベルグ大学です。ドイツ哲学を代表する存在です。ナチス時代には教授の3分の1が大学を去りました。ユダヤ人排斥に抗議してのことといわれています。
 赤煉瓦と白い壁の古い建物が古都の雰囲気を醸し出しています。市の背後を流れているのがネッカー河でこの近くでライン河と合流しています。城内には当時の建物が一部残っています。
 ここは砲庭です。右写真は城の入口の門です。第2次世界大戦でも激しい空爆を受けませんでした。連合軍側には古都を破壊してはいけないという良識があったものと思われます。
 城の門をくぐると、中庭に出ます。まるでおとぎ話に出てくるような建物に囲まれます。石畳を歩いていると、中世の人に出会えるような気分になります。
 ハイデルベルグの旧市庁舎です。この周辺一帯は赤煉瓦造りの古い建物が沢山残っていました。紀元前500年頃からケルト人が住んでいたといわれています。近年、それ以前に住んでいたホモサピエンスの骨が発掘されました。
 税として納められたワインを貯蔵する世界一の大きさの樽が城内にありました。フリードリッヒ王が1751年に造ったもので22万リットルの容量があります。
 ハイデルベルグのシンボルとして親しまれている古い橋「カール・テオドール橋」です。ハイデルベルグ大学創立400年を記念して建設されたもので、200年以上も経っていますが未だに使われています。橋の中央部にはループレヒト1世の像と猿の像があります。猿の像には「人間を真実の姿を見よ」という副碑があります。人間の愚かさを戒めたものでしょうか。