令和4年7月3日(日)今治中央公民館で令和4年度池坊全国巡回講座が開催され、大勢の参加者で賑わいました。

 
 

池坊今治支部長の大谷圭重(たまえ)先生より開会の挨拶と講師の紹介がありました。講師は池坊中央研修学院講師の島津範好(のりよし)先生です。若くて活動的で将来が期待されている方です。ご出身は福岡県田川市、ご趣味はアウトドア・読書、好きな言葉は「おかげさま」。

 

実技の始まりです。最初は地元産のアジサイを使った生花一種生けです。花はやや盛りを過ぎているものの見事な仕上がりです。

 
 

次は、ナツハゼと小菊を使って二種生けです。ナツハゼは地元産らしく枝ぶりに勢いがありました。

 
 

生花の最後は、アンスリュウムを主材に使った三種生です。少ない花材で見る人に迫力を感じさせます。

 
 

次に、生花新風体の実技がありました。左画像です。講義は3時間連続ですので、途中休息のビデオタイムがありました。島津先生の好きな花の紹介やタイ国のアンコールワットを訪れた時の話などがありました。たのしく聞かせていただきました。

 
 

今回の講習では2021年の家元説示「花・人・時の出会いを生ける」の解説がありました。素材の花があり、それに感動する人と時があって一瓶の作品になるということです。山歩きをしていた時、断崖絶壁に咲いている1輪のユリの凜とした姿に感動した先生が作品にまとめました。右画像

 
 

左は、幼稚園の花壇で見たヒマワリの元気あふれる姿を作品にまとめたものです。右は、花材を賑やかに使うと見る人に訴える力があることを示しています。

 
 

左はランチョンマットを利用した壁掛け作品です。最後に「立て花」の実技がありました。服装を正し真剣に取り組まれていました。

 
 

立て花の完成です。これで本日の講座は盛会裏に終了しました。大勢の参加者が立ち去りがたい気持ちで先生の作品をカメラに収めていました。