令和2年10月3日(土)松山市の子規博物館で池坊巡回講座(松山会場)が開催されました。好評でした。

 
 

開場は午後1時でした。定刻には博物館の4階講義室は150人の参加者で埋まりました。講習の諸準備は松山支部の方々がご尽力くださいました。これは開講式の様子です。まず、松山支部長の中村彊子先生の開会のご挨拶です。

 
 

講師は池坊中央学院の講師土屋郁剛(くによし)先生です。新潟県の佐渡が島のお生まれで、現在は京都に奥様と3人のお子様とお住まいです。長年池坊短大で学生を相手に講義をしていたので、声が大きく、説明が明解で、聞いていて飽きの来ない講義でした。

 
 

最初に「迎えの花」のデモがありました。講習会参加者を「お出迎えする」という先生の意気込みを表したものです。挨拶代わりに一気に完成。見事な出来栄えに、参加者一同感心しました。これから始まる講習に期待が膨らみました。

 
 

講義の最初は、季節の花材「オミナエシ」を用いて「おもてなしの心」を表すにはどうすればよいか、花材を変えながらデモが展開されました。

 
 

ありふれた花材を用いて新感覚の作品に仕上げていく先生の技法に参加者は引き込まれました。助手役も先生の作品作り懸命に協力しました。

 
 

アンスリウムを用いた新感覚の立花正風体に新しい花の姿を予感しました。生花は「ハラン」に始まり「ハラン」に戻ると、生花の原点を力説されました。午後4時半まで先生が次々に展開するデモに参加者は魅了されました。本当に心に残る素晴らしい講習会でした。