思い出の旅(13)ユングフラウ
スイスアルプスの三大高峰一つ、ユングフラウヨッホへ上りました。頂上の雄大さ、アレッチ氷河の清浄さには感動しました。
 私達はスイスアルプスの登山基地であるインターラーケンへ行きました。アルプスの谷間に開けた小都市でした。
 ここは銀行の建物です。銀行の前の花壇はきれいに整備されていました。観光に取り組む地元の人たちの熱意をヒシヒシと感じました。、 
 右写真はインターラケンの登山電車の駅です。ユングフラウやアイガーへ登る人たちの基地として賑わっていました。
 電車の発車時刻が近づいてくると、リュックを背にした人たちが続々と集まってきました。駅の直ぐ近くに登山者用のホテルがありました。(右写真)
 電車を待っている若いカップルに会いました。御主人は英国空軍のパイロットで、奥様は幼稚園の先生でした。バカンスを利用してユングフラウへ登るところでした。
 登山電車の窓からはU字谷の遙か彼方に頂上に雪をかむったアルプス連山が見えました。初めて見るアルプスの姿に感動しました。
 電車は途中の駅で停まりました。ここから歩いてユングの頂上を目指す人のためのようです。
 雪を被った峰の麓に広がる平原にはのんびりと草を食む牛が一頭いました。絵になる風景です。クライネシャイッディク駅に着きました。駅舎の壁は厚い氷で覆われていました。ここからは、大声を出したり、走ったりしてはいけないと添乗員から注意がありました。高山病による事故防止のためだそうです。
 更にもう一駅行くと終点です。ここからはユングの頂上が目の前に見えます。息をのむ光景でした。少し急ぎ足で歩くと、布団の上を歩いているような感じがします。腰もフラフラしました。少し高山病になっているようでした。こんな経験は初めてでした。
 駅の前から氷河が広がっていました。英国の大学教授夫妻にお会いしました。奥様は小学校の先生でした。御主人はミサイルの飛行状態について研究されていました。
 観光客が歩いていける限界ぎりぎりまで行ってみました。行ってみて、多くの人がユングに憧れる理由がよく分かりました。
 大勢の人たちが氷河の散策を楽しんでいました。ここでも、いろいろの人たちとの出会いがありました。
 駅舎の中にある氷の宮殿に行ってみました。可愛いペンギンの氷の彫刻が展示されていました。
 ヨーロッパ最高駅クライネシャイディックから再び地上へ帰ってきました。ここはシャイッディク駅です。雪山で遭難した人を助ける救助犬と一緒に記念写真を撮りました。犬の首の袋には救急用の医薬品が入っていました。夏場で出動要請が少ない時は観光客のお相手をしてくれるそうです。
 駅前のベンチで一休みです。ここまで来ると、頂上での高山病はすっかり消えていました。