思い出の旅(14)モンブラン
 フランスとイタリアの国境に位置するヨーロッパアルプスの最高峰(4810メートル)へ上ってきました。さすがの名峰も天候の都合でその優雅な姿を見せてはくれませんでした。
 ここはモンブランへの登山基地シャモニーです。世界有数のスキーリゾートとして有名です。1924年には冬季オリンピックが開かれました。冬季以外にはロッククライミング、パラグライダー等が楽しめるため、年中山岳愛好家で賑わっています。
 ロープウエイの施設があり、手軽にモンブランの美しい姿を楽しめるため、夏季は世界中から観光客が押し寄せてきます。観光客目当ての売店も沢山あります。私はモンブランの山を描いた油絵を買いました。
 ロープウエイ展望台の人数を見ながら運行しているため、ながい時間待たされることもあります。しかし、周りの雄大な山岳を眺めていると待ち時間のイライラも解消されます。これがゴンドラです。意外に小さい感じでした。
 ゴンドラを2回乗り継いで3842メートルの展望台に着きました。展望台からの眺めは最高でした。多額の建設費と長い年月を掛けてロープウエイを建設した関係者の思いがよく分かりました。
 モンブランは白い山という意味がありますがその通りでした。頂上付近は雲が多くモンブランそのものの頂上はなかなか姿を現してくれませんでした。近くの険しい岩山の上には気象観測所の施設がありました。
 展望台の一角に公衆電話ボックスありましたが、携帯電話のない時代でしたので結構利用者はいました。売店等の観光施設は岩山の岩の窪みにへばりつくような形で作られていました。観光にかける人たちの心意気を感じました。
 ここでも色々な人との出会いがありました。韓国の3人連れに声をかけられました。もらった名刺を見ると、ソウルの有名な進学校の校長先生でした。どこでどんな出会いがあるか分からないのが、海外旅行の魅力です。
 展望台で1時間以上粘ってもモンブランはその華麗な姿を現してくれませんでした。売店へ行くと大勢の人がはがきを書いていました。ここで投函すると、ヨーロッパで最も高い場所にある郵便局の消印が押されるそうです。