令和3年7月4日(日)今治市の大西公民館で池坊全国巡回講座が開催されました。

 
 

講習会では最初に今治支部長の大谷圭重(たまえ)先生から開講の挨拶と講師紹介がありました。講師の小林義子先生は3年前に池坊中央研修学院の教授を定年退職され、現在は客員教授です、愛知県西尾市出身です。

 
 

最初に生け花の原点である「立て花」の解説がありました。その後、本日のテーマ「花 はじまるの時」にちなみ、マグカップとグラスを使った作品が紹介されました。高額な花器を買わなくても、家庭にある器を使って花が生けれるということです。

 
 

季節の野草コバン草を使った作品の紹介もありました。ロシアへ派遣講師で行ったとき、コバン草を使った作品が人気があったそうです。通訳が「コバン草を使うと金持ちになれる。」と通訳したためだそうです。これには会場がどっと湧きました。

 
 

フトイを用いた造形美の作品です。ありふれた花材を有効に使っていました。

 
 

プラスチックのような異質物を使った作品です。赤のグロリオサが作品全体にまとまりを持たせています。

 
 

地元産のナツハゼを用いた水陸生けです。カキツバタと共に、この季節にぴったりの作品になりました右は生花三種生けです。。

 
 

立花正風体が立派に生け上がりました。会場から一段と大きな拍手がありました。

 
 

支部会員の庭から切ってきたという立派なケムリ草を主材に使った立花新風体の完成です。3時間余りの講習中、きれいに澄んだ若々しい声で説明をされる先生の姿に参加者は魅了されました。

 
 

デモ作品の前には大勢の参加者が集まり、真剣な表情で作品の一つ一つを眺めていました。本当に素晴らしい講習会でした。