思い出の旅(10)ローマ
 古代から栄えていたローマは見所が多すぎました。駆け足の観光旅行では、ほんの一部しか見ることができません。
 ローマ市内観光の最大の名所といえば「トレビの泉」です。泉に向かう道は観光客で混雑していました。道路の下には古代の遺跡があるため拡幅工事などはできないそうです。地下駐車場も作れないため道路は車でいっぱいで、身動きが取れない状態です
 バロック建築様式の施設です。ポーリ宮殿の壁と一体となっております。古代ローマ時代に皇帝アウグストスが造らせたものです。古代の水道施設の終端施設です。ポーリ家が宮殿を買い取り拡張工事をして現在の形になったといわれています。後ろ向きでコインを投げて、泉に入るとまた、ここへ来れると言われています。泉に投げ込まれたコインは回収されて社会福祉施設へ寄付されているそうです。
 紀元72年に着工し、息子の代に完成したという壮大な規模の円形競技場(コロッセオ)です。5万人収容でき1階が大理石張りの貴賓席、2階が庶民の木製席、3階が立ち見席です。地下には剣闘士や猛獣、囚人を収容していました。 
 サンピエトロ寺院です。カトリック教会の総本山で、世界最大級の教会建築です。創建は4世紀とされており、現在の聖堂は1626年に完成したものです。
 壮大な建物、広大な広場にキリスト教の権威を感ぜずにはいられません。世界中からやってくる人々のためにスイス人の衛兵が立っていますが、その人の制服もなんとミケランジェロのデザインだそうです。広場は混雑防止のため駐停車禁止となっていました。
 聖堂内部は厳かな宗教的な雰囲気でいっぱいでした。彫刻の天才といわれたミケランジェロなどの作品が見られました。固い石を彫って柔らかい布の質感を出していました。天才とか言いようがありません。素晴らしの一言です。
半円形のドーム(クーボラ)から外部の自然光線が入ってきますので、それが一層宗教的な雰囲気を醸し出していました