令和4年10月23日(日)宇和島市の総合福祉センターで池坊の巡廻講習会が開催されました

 
 

今回の講習会は愛媛県内で最後ですので、地元宇和島以外に松山や今治から来た会員の姿も見えました。広くて新しい会場に大勢の参加者集まりました。

 
 

宇和島支部長(左画像)の開会の挨拶の後、講師の池坊中央研修学院研究員の佐藤裕子先生(右画像)の紹介がありました。先生は新潟県新発田市のご出身で、3代続いた生け花の先生ですので生け花の実力は折り紙つきです。全米派遣講師としてご活躍されました。気さくなお人柄で、とても分かりやすい講義でした。『生花』を大成させた池坊専定(華道家元40世)について詳しい解説があり、よく理解できました。

 
 

実技は生花の1種生けで始まりました。

 
 

続いて生花の3種生けです。地元の新鮮な花材を使っているので、すばらしい出来栄えに完成しました。

 
 

新風体生花です。地元産の花材を巧みに使っていました。根じめのシクラメンの赤が効果的でした。

 
 

小草で生ける生花です。池坊指定花器を使った自由花です。

 
 

モンステラを主材に使った自由花です。

 
 

見事に完成しました。会場から盛んな拍手が沸き上がりました。

 
 

次は立花新風体です。地元の花材を多用して作品にまとめました。

 
 

最後にハランを主材にした自由花の大作です。ハランは『波乱』に通じるので、昔はめでたい席では使われなかったが、今は結婚式で花嫁さんの持つブーケにも使われいる、と紹介すると会場に大きな笑いのうずが巻き起こりました。

 
 

本当に楽しく、役に立つ講習会でした。参加者は会場を去りがたい気持ちで完成した作品を鑑賞していました。