専用冶工具


1.キャスト弾頭への専用冶工具

PART1 (センター穴開け冶工具)
穴あけ弾頭の結果に気をよくして、絶対に弾頭のセンターに穴があく冶具を作成しましたので紹介します。

LYMANの弾頭の場合、頭の部分とスカートの部分で若干直径が違います。
     頭:17.55mm
  スカート:17.05mm
鉛からキャストするので多少サイズは違っているかもしれませんが、約0.5mmの差が有ります。スカート部の方が少し小さい。従って冶具を作る際はこのサイズを考慮しなければ、思ったように中央に穴は開きません。そのサイズを考慮して作ったのが下の冶具です(鉄柱からの無垢削り出し)。

(1)左上の筒の中にLYMAN SABOTの穴の開いていない弾頭を入れ込みます。
この筒の穴は頭とスカート部で0.5mmのサイズを考慮して削っています。また弾頭に穴を開ける時に空回りしないようにスカート部に回転防止のノッチを入れています。(穴の下)

穴あけ専用工具

穴あけ冶工具

左上:冶具
右上:蓋

左下:加工前
右下:加工後

(2)弾頭を入れたら蓋(センターにドリルサイズの穴を開けた)をします。

穴あけ専用工具

蓋をする

(2)そのまま穴にドリルを当てて押し込めば確実にセンターに穴が開きます。
工夫点として、蓋は完全に閉まらず(少し隙間が開く)、あくまでもこの蓋は穴のセンターを出すためのものです。
ドリルで弾頭(鉛を直接押す)を押すので弾頭は筒穴下のノッチ加工により筒内で空回りすることは有りません。
ただし鉛はかなりねばいので、ドリルにまとわり付きます、オイルを入れながら何回か上げ下げする必要があります。

穴あけ専用工具

完成状態です。弾頭は筒下に開けた穴から棒を差し込み押し出します。

 

PART2 (テーパー穴開け冶工具)
さらに気を良くしてテーパー型の穴開き冶工具を作って使用していますので紹介します。

弾を安定させるためには、凧の原理で考えると、風の抵抗による中心(風心?)と弾頭の重さによる重心をずらし弾頭の前方に重心を持ってきて、風の抵抗による風心をそれよりも後ろにもってくれば飛行のときに凧の尻尾の原理で弾頭は安定して飛行すると思います。(横転しない)
風心を後ろにもっていく手段としてテーパー型の穴を開け風圧により風心を後ろに持っていくようにしました。

弾頭の穴あけの際に、テーパー型のドリルを使用することでテーパー型穴開き弾頭ができます。
テーパー弾頭

NEW
テーパードリル

市販ドリルを
加工した物です

穴空き前と、穴開き後のLYMANです。
テーパー弾頭

ドリルのテーパー
が判りますか?

最終的な完成品です。弾頭のテーパーわかりますか?

テーパー弾頭

 

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