徳島県徳島市         「勝占神社」 かまぼこ形に湾曲した簡素な木の枠に赤い布をかぶせただけのシンプルな太鼓台「サッセー」。「トバセ」「ヨイヤショ」「ヨヤショ」「勇み屋台」とも呼ばれ、放り上げたり一目散に走りまわったり、文字どおり暴れまわる。小型のため担ぎ手は約30人と少ない。
 
徳島県海部郡日和佐町    「日和佐八幡神社」 県下で最も盛んな「太鼓祭り」として知られる。ここでは徳島独特の「サッセー」「ヨイヤショ」という呼称が使われず、専ら「太鼓台」「チョーサ」と言い慣わされている。また日和佐の太鼓台は海に入るほか、布団の色が各太鼓台で異なる。
 
香川県小豆郡池田町    「亀山八幡宮」 小豆島最大の秋祭りの呼び声高く、15台ほどの太鼓台が運行する。小豆島全体の傾向として、豪華さの追求は「縫い」ではなく彫刻に求めたようで、狭間だけではなく最下部の泥台に至るまで見事な「彫り」を残している。横に倒した太鼓台を一気に反転させる「返し」などの妙技はこの地ならでは。
 
香川県綾歌郡宇多津町  「宇夫階神社」 赤3枚、黒2枚の屋根布団を互い違いに積み上げ白いロープ状の布団締めで結わえたこの地方独特の太鼓台が13台と獅子舞付随の引き壇尻が繰り出す。
 
香川県坂出市        「坂出夏祭り」
「総社神社」

昭和61年、それまでの獅子舞から「太鼓祭り」に変った祭り。坂出にはもともと、紅白の屋根布団を交互に重ねた伝統的太鼓台「サシマショ」があったが、昭和初期に浜西地区(写真)や新浜地区などが新居浜から太鼓台を求めたのが火付け役となり、今では大半が新居浜スタイルに変っている。しかし、神社への道幅が狭かったため、かき棒を2本とし、横棒を数多く付けて対応している。
 
香川県観音寺市       「観音寺太鼓祭り」 観音寺市内の太鼓台は、観音寺形・新居浜形・伊予三島形が混在する。このうち観音寺形は屋根上の大きなくくり(トンボ)と、前後の高覧に掛けられた大きな掛け布団を持つ讃岐チョーサの典型とも言える太鼓台。

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香川県観音寺市       「伊吹八幡神社」      同神社は観音寺港から西方10`の燧灘に浮かぶ伊吹島にあり、讃岐本土より2枚少ない平五枚布団屋根形太鼓台が3台が出る。上記「宇夫階神社」と同様、西讃形チョーサの最大の特徴である分厚い掛け布団が無い。
 
香川県三豊郡豊浜町    「豊浜八幡神社」 23台の平七枚布団形太鼓台が集結。夜になれば数百個の提灯に明かりを灯し練り進む。布団締めの阿吽の龍は新居浜ほど大きくなく、赤い布団が適度に顔をのぞかせる。

   


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