始まりは12年前。当時は両親とも勤め
ながら、時間のやりくりをして農園の整備
や果物の栽培をしていました。朝4時から
農園で作業をし、8時から夕方5時までは
本業の仕事。夕方から夜10時までまた農
作業。

 そんな父の姿を見ていた小学生の私は
「きっとおとうさんは寝る時間も少なくて
忙しいんだ」としか思えませんでした。そ
こまでできる、どうしても実現したい夢が
あるとはまだ知りませんでした。夫婦の未
来予想図通り50歳での早期の退職後は農
業と共に歩む暮らしを送っています。大好
きな果物と動物たちと大好きなこの土地で
始めた農園で果物のおいしさ・農業につい
て知ってもらいたいとお客さまを迎えてい
ます。

 春はいちご、夏には桃にぶどうにブルー
ベリー、秋はいちじくが実ります。人と食
べ物と農業がつながる農園を目指して、野
菜も作りたい、石窯でピザも焼きたいとい
つもいつも挑戦を続けています。

 この場所で家族と一緒に農業をしながら
暮らしたいという娘の願いも叶えてくれて
います。農業を楽しむこと、家族と幸せに
暮らすこと、これからもどんどん農業の可
能性に挑戦すること。この3つはいつも忘
れずにある、私たちの決まりごとであり、
大事な想いです。

          四季彩農園 いくみ

vol.1 家族で農業

>>vol.2 体験について