〜デューク高沢 vol.07〜


・ストーカー  デューク高沢

ストーカーが人を殺してしまう世の中になったのは、なんとも残念であるが、はっきり言います。身の程を知りましょう。女性にモテないのも、交際を断られるのも、自分自身が相手のタイプじゃないか、避けたくなるような、モロ変態丸出しだからダメなんです。自分のことを棚に上げて、目標の女性に対する誘導性能を高めたところで無駄な鉄砲。逆効果はあっても、交際への進展はあり得ないでしょう。だから「別れたら殺す」と脅迫するのはなお無意味。少しは頭を冷やしましょう。世界的に見ても、女性より男性のほうが圧倒的に人口は多い。男女交際は1対1がルールとなれば、おのずと交際の枠組みから外されてしまう男性が出るのも、ごく当たり前のこと。フラレたらきっぱり諦めるのも男気というもの。道は色々あります。気の合う人を見つけるまで何人になろうが直進する、友達付き合いで浅く広く繋がりを作る、どんどん転職してきっかけを探す、自分自身を磨く、見合い屋さんに高い金払ってお相手紹介してもらう、いくらでもやりようはあると思うんだけどなぁ〜。ちなみに、することばっか考えてる人は、風俗へ通ってぬいてくるか、自宅でビデオやテキストでぬくとか、各自いそしむもやむなしでしょう。(笑) なにはさておき、まずは、身の程を知ることです。「ここでフラレたら人生終わりよ〜、パーよ〜」などと勝手に勘違いして先走ろうとする極度のあせりや、そこからくる無意味な執念・ネチさによるものが殺人に至るのではないのでしょうか。人間の行動心理に関する権威として知られる科学バカデミー大学人類学行動研究所所長=シャルダン良教授も、過去にこのような症状を持つ患者を診断したことがあったと、氏の著書に記していますが、人の話を聞く耳をまったく持たない鉄壁の勘違いが動力源となり、現在もその治療法が確立されておらず、現代社会に巣食う病床として今なお研究中とのこと。この恐るべき誘導性能の平和的利用が見つかることを今はただ願うばかりです。


・歴史  デューク高沢

 諸葛良先生が「歴史は面白い」とおっしゃっていますが、まったくもって同感です。が、私の場合は、特に20世紀に起きた3つの大きな戦争にとても興味があります。歴史上よく知られている第1次世界大戦・第2次世界大戦と、そして冷戦であります。科学と産業と工業技術の飛躍的な発展を遂げた20世紀は、この3つの戦争がその契機であったと、戦時体験者には失礼ながらも、私は考えてます。第1次世界大戦では、飛行機の軍事転用を契機に、航空技術の向上を目指した黎明期といえる時代。第2次世界大戦では、さらに航空機の大型化・多様化、運動性能・航続飛行距離の向上、後期にはドイツによるジェット噴射を利用したミサイル兵器と、試作型航空機。さらにアメリカによる核兵器の開発。と、現在考えうる兵力に関して言えば、おおよその基礎はこの時代で形成されている(無論、飛行機に関しても)といえるでしょう。共産主義と資本主義による対立となった冷戦では、アメリカとソ連による兵器の開発競争と軍備拡張により、兵器の電子化によりさらに洗練され、大陸弾道弾なんていう、世界中どこにも逃げ道の無い物騒な兵器までできたあげく、軍拡で勝負がつかないならと宇宙開発競争となり、かの有人月面探査飛行なるものまで、やり遂げてしまうのだから、戦争というものは、何をもたらすかわからんものです。今、自宅からこうして、様々な地域の情報を見たり共有できるインターネットというものも、アメリカが核戦争にも耐えうる情報通信網の開発を本気で必要と思い立ち、必死に開発した成りゆきがあってのもの。20世紀は、かつてない文明の進歩を遂げた百年と言えますが、史上最大の戦争が行われたと同時に、大きな副産物を残した百年でもあると私は思います。少なくとも言えることは、三国志の語る古い時代から、映像が語る20世紀にいたるまで「歴史は勝者が作る」ということです。歴史は面白いでっせ〜。


・しつけ  デューク高沢

 少年犯罪に関する記事が世間を騒がす昨今、事件のたびに、少年の深層心理がどうのとか、生い立ちがどうのとか、いろいろ述べている雑誌・テレビなどなどありますが、犯罪に走る根本的な原因は、しつけの問題でしょう。人から殴られりゃそりゃ痛いです。でも、間違ったことしたら、ゲンコツのひとつやふたつ飛んでくるのも当然です。やりたいこと、欲しい物ををあえてガマンするのも重要な訓練です。努力せずして得るものなし。身の程をわきまえずにイキがれば、いつかは誰かにシバかれもするでしょう。身の程を知ることも、反省をすることも、学校へ行かずに学べることです。他の友達と遊ぶうちに自然と理解できるものでしょう。自我の出始めの幼年期に、少なからずそういうことを経験しないと、学校で勉強することにガマン出来なくて、そのままアホになる。努力をしても報われないと、すぐにヘコんだり、八つ当たりしたりする。いくら未成年犯罪の増加傾向があるとはいえ、ちゃんとした人はまっとうに至極普通に生活してるわけである。家庭環境の差こそあれど、その根本はしつけの欠落が大きく起因しているでしょう。自己を律するための訓練と教育、これぞしつけであります。教育の基礎中の基礎です。要は、基本に帰りましょう、ということです。