〜デューク高沢 vol.13〜


・落下  デューク高沢

 総重量130トンの人工物が宇宙から降ってくるというイベントが本日行なわれました。そう、ロシアの宇宙ステーション「ミール」の老朽化による後始末であります。宇宙にある人工物というのは、たいていが通信・気象観測・地理測定などの人工衛星であります。ほったらかしにしてとくと、殺人的な速度で地球の周りを半永久的に回り続ける宇宙のゴミとなるのですが、130トンもの物体を用済みだからといって、さすがに宇宙に放置はできない。というわけで、前代未聞の大落下ということになりました。予定ではニュージーランド付近の大平洋沖合い北方に落下するとのことですが、ほぼ予定通りの地点に落下し、また落下による人的被害も、いまのところ確認されていないそうです。地球上からも、肉眼で落下する物体を見ることができ、その模様がテレビで映ってましたが、落下途中に、日本列島の中国四国地方上空を通過していったそうです。だいたい広島あたりを通過したようですが、このときは見えなかったんでしょうか?誰か見ませんでしたか? ちなみに自分の暮らしている千葉は、軌道からはるか遠くにあったようで、サッパリ見えませんでした。(笑)


・開幕  デューク高沢

 プロ野球セントラルリーグが本日開幕しました。東京ドームでの巨人x阪神戦の試合結果は、巨人の大砲打線がドカンドカン火を吹きまくり、17対3で、阪神をベコンベコンにヤリ上げる快勝。開幕は実に景気よく爆発しており、気分の悪いハズがありません。が、せめて、今日の得点の半分くらいは明日に持ち越してほしかったと思う次第。(笑) さて、話は飛びますが、私の仕事場でいつも話し相手になっている学生アルバイトKさんという人物がおります。彼は大阪生まれの宮崎育ち。根っからの阪神ファンであります。で、野球の話をすると、常に彼とは毒舌トークバトルとなるのですが、議論の末「巨人嫌いという理由で、阪神ファンやってる奴は、双方にっとっての敵である」ということで意見が一致し、このK兄貴とは現在、友好平和条約を結んでいる唯一の阪神ファンであります。しかし、おしゃべりが過ぎる彼は「巨人嫌いという理由で、広島ファンになるのは歓迎する」と申しており、今年も毒舌トークの季節がやってきたなぁと、ますますの春の訪れを感じる今日この頃のデューク高沢であります。(笑) なお、彼については、屈強の毒舌戦士としての資質もあり、現在、レイ兄貴のいない毒舌日記の後継指名打者としてスカウト交渉中であります。


・賭博  デューク高沢

 パチンコでクルマを買ったという人は事実いる。捨てたつもりの大枚が、万馬券がヒットし、儲けた金で一等地に店を開いた。こんな人も事実いる。こういう話が雑誌で紹介され、多くの人に知られると、誰かしら同じようなことをやってみようと思うかもしれない。それが身近な友人知人であれば、なおさらそう考えることもあろう。が、しかし、ここで見逃してはいけない真実がある。圧倒的大多数からせしめた金が、たまりにたまって、ごくわずかの人に流れるだけなのだ。競馬もパチンコも、そして株への投資も、やる人やる人すべてが儲かるものではない。負ける人・損をする人がいてこそ、勝ち組というものが生まれる。この事実を見逃して「自分もいつかは勝てる」「自分は他のやつとは違う」「一発逆転がある」「可能性はある」と思い込んでしまうのが、洗脳の第一歩であり、もがくほど深みにはまるアリ地獄への第一歩なのだ。そして、その一線を越えてしまうことが、手遅れであるということ。勝つためにと、あちらこちらから出る必勝本を、買って読んでは、さらに金をつぎこむ。そして「今日はプラスだった」「昨日に比べてわずかにマイナス」などとほざく。こうなってしまうと、中央競馬と言う商売が成立している事実も頭の中にはすでになく、気がつけば遥か彼方のイスカンダルである。残念ながら、賭博であれ、商売であれ、お金は降って沸いて出てくるものではない。さて、競馬やパチンコでどうあがいても勝てない人に、はっきり言いましょう。勝てないと言う事実が、己の分相応をわきまえていないということを語っています。さっさとやめて、職を探しましょう。


・習性  デューク高沢

 オバサンは車が走る道路に飛び出す習性がある、ということを以前書きましたが、ほかにもオバサンには特有の傾向があります。それは、機械オンチであるということ。テレビの操作がわからない。ラジカセの使い方がわからない。CDのかけかたがわからない。同じ腕時計でもデジタル式では時刻の合わせかたがわからない。コピー機のコピーの仕方が分からない。ビデオの操作がわからない。タイマー予約の仕方がわからない。とまぁ、例をあげるとキリがありません。こんな感じであるからして、当然ながらバソコンの使い方となると、まったくもってチンプンカンプンなのは想像に難くありません。さて、世界的規模でインターネットの個人利用者が増加の一途をたどっていますが、とりわけ先進諸国ではその傾向が顕著でしょう。しかしながら、頭の固くなってしまったオッサンオバサン・爺さん婆さんが、むやみに押すボタンが多いパソコンをすんなり使いこなせるかというと、ほとんどの人は教わった数秒後に忘れていたりと、仕事での必要性に駆られない限り、インターネットとは無縁の日々を過ごしていることでしょう。個人個人でコンピューターを所有して使用するようになったのは、ここ5〜6年くらいの話。性能も機能も種類も販売台数も飛躍的に伸びてきて今に至ります。戦前生まれの御年輩の方々には、よほどの専門職でなければ、ついていけるものでもないのと、私は察します。そういうわけで、そういったコンピューターネットワークから取り残される人々が恩恵を受けられずに、格差がよりいっそう広がるのではないかと懸念する専門家もいるようです。しかし、今一度振り返って考えてみてほしい。コンピューターの歴史は、まだ人ひとり分の生涯ほどの年月も経っていない。今の年寄りが若いころには存在しなかった物ばかりなのである。気がつけば、訳のわからない不審な装置が目白押し。機械オンチも無理のない話である。しかし、あと30年もすれば、今現在、パソコンをいじったり、携帯でメールを打ち込んでいる若者が年老いてゆき、やがて、若い頃から機械になじみのあるオジサンオバサンが世を席巻するようになるので、コンピューターオンチがいても、だいぶ割合が減ってゆくのではないかと、私、高沢はのんきに考えています。しかしまぁ、30年後は30年後で、より機械が進歩して、今の自分らでも、ついていけなくなる可能性も否定できないでしょう。(笑)


・痛み  デューク高沢

 少しずつ暖かくなってきている今日この頃、仕事場にいるグーダラ店員K兄貴と、いつもの井戸端談義に華を咲かせているデューク高沢であります。さて、今回の議題は「男の急所打ちの痛みを、いかにして女性にわかりやすく説明できるか?」であります。残念ながら、「ほぼ不可能」という結論に至りました。生理痛や出産の苦しみと言うのは、女性にしかわからない痛みであるように、股間にブラ下がってる2コのボールは男性特有のスペシャルパーツなのであります。かつて全日本プロレスのテレビ中継で、実況アナウンサーが解説のジャイアント馬場さんに「急所を攻撃されるとどうなるんですか?」と訪ねたときに「腰に力が入らなくなるんですよ」と申してました。たしかに、そうなりはしますが、あの特有の痛み、いかにして言葉に表せるものだろうか? とにかく、一度とすら味わいたくない痛みであることは確かです男女互いに種類の異なるたとえようのない痛みを有することの意味。人生永遠のテーマがここにひとつ増えました。(笑)


・プロレス  デューク高沢

 マスク1号さんのプロレス論、拝読させてもらいました。というわけで、私もチョロンと熱く語らせてもらいます。かくいう私もプロレス好きがたたって、日本武道館に何度もプロレスの試合を見に行ったりしてました。相手の技を受け止め、そして返す、というのが今のプロレスのスタイルであり、王道であるというのが、私の持論です。さて、ジァイアント馬場さんが健在だったかつての全日本プロレスという団体は、年間にしてすさまじい試合回数をこなしてました。ほぼ、毎日といっても過言ではありません。そして、1年を何回かのシリーズに分け、それぞれの区切りの最後に日本武道館で大きなタイトルマッチを行なうのが定番でした。また、60分1本勝負という試合で、60分時間切れ引き分けということも何度となくありました。と、ここでちょっと考えてみましょう。もし、プロレスがケンカならば、相手を倒すために、手段を選ばず、もっとえげつなく、そして短時間で決着もつくことでしょう。何度も何度も数日ごとに同じ人同士が試合でぶつかることだってありません。プロレスが格闘技ならば、相手をロープに振るなどという効率の悪い戦法など使いません。わざと相手の出す技を受けることだってしません。相手に反撃を与えるスキができるような、派手なだけの見せ技・投げ技なども、まったく使うことがないでしょう。プロレスがスポーツだとしたなら、反則技の首締めをしたり、レフェリーの指示を無視した時点で、即座に反則負けの裁定が下るはずです。が、そんなこともありません。八百長はどこかしこにも入っています。選手の出す技にはところどころに手加減もあります。それと同時に、ここぞという勝負どころで選手の本気も垣間見えます。「格闘技がスポーツの中に入るとすれば、遠慮することです。と、同時に本人がそれで儲けることです」極真空手の創始者、故・大山倍達氏は生前このような言葉を残しています。何時でも相手を本気でヤリ上げてしまったら、いくら体を鍛えているプロレスラーといえども、何年間も何度も何度も試合に出ることはできません。そうなれば、プロレスをやって生計を立てるということもあり得ません。プロレスには、遠慮があって、本気もある、お互いの技の応酬を楽しむ、試合からそれた乱入劇や茶番だってある。場外の客席に選手が入り込んできて暴れ回ることも、会場のお客さんにとってはちっょとスリルある楽しみのようなものである。テレビで見ていたプロレス中継では、ブッチャーが客席を荒し回って、逃げまどうお客さんには笑いながら必死で逃げてるのが映っていて、子供ながらに「むっちゃ楽しそうやんけ」と爆笑していたものです。いかなるスタイルであろうとも、選手とリングと技があれば、途中のことに対しては寛容なのである。それがプロレス。「プロレスはプロレスなのである。」馬場さんのこの考え方、私はとても気に入ってます。


・中継  デューク高沢

 ひき続きプロレスの話を・・・・と、いきたいところですが(笑)、それはひとまず置いて、今日はプロ野球の話です。テレビ番組に対する感想意見を視聴者が新聞に投書し、掲載しているコーナーがありますが「いい場面でCM入れるな」という苦情を、ちらほら見かけたような覚えがあります。しかし、これだけはなんともならんような気がします。テレビは24時間、すべての番組放映時間と宣伝に充てる時間が0.1秒と狂わずキッチリ決められています。野球中継が延長されるようになっただけでも、見る側にとって、かなりの環境改善になったというもの。それに、テレビだけおいしいとこ取りでは、わざわざお金払ってチケットを買って、交通費かけて球場へ観戦に行ってる人は何なのだろうか? CMの最中にホームラン炸裂、なんてアクシデントも生中継ならではのものです。そんなことまでテレビ局に苦情を述べるのは、CMの最中にホームラン撃った打者に文句いうような、つまり根本が間違ってる言動かと思います。というわけで、途中に入るCMがどうしても気に入らん人は、球場へ見に行きましょう。(笑) 余談でありますが、小学生のころ、後楽園球場で生で見た江川卓の速球には、マジでビビリました。カメラで見るのと直接目で見るのとでは、格別に見え方が違います。やっぱ、一度は生本番であります。