東人の新居浜生活新居浜見聞録 Part 1

言葉(2)

職場の人と車で旅行した。車の中で地元の人たちが喋っているが、早口のため、半分ぐらいは何を言っているのか判らない。 丁度、外国人が早口の英語で会話している中に紛れ込んだような状態であった。


言葉(1)

新居浜に来て、新居浜の人の話し方に2種類あるように感じた。
一つのタイプは、やや荒っぽいことばで、「・・・ケン。」で終わる喋り方。
もう一つのタイプは、ゆっくりと喋るタイプ。京都弁に似た感じ。特徴は「・・・です。」の語尾がやや上がるようなイントネーション。
どちらのしゃべり方も、東京の本社で聞いたことがあった。


みかん

   
 愛媛といえば蜜柑の産地として有名である。愛媛でも蜜柑は主に南予地方で採れる。新居浜のある東予地方は工業地帯であり、蜜柑はあまり採れない。
 愛媛に来てから蜜柑の季節には関東の親戚・知人に蜜柑を送るようにしている。フルーツ屋で聞いたところ、当時おいしい蜜柑とされているのは「真穴みかん」というものであった。次に評価の高いのが「日の丸みかん」。試食してみると「日の丸みかん」の方がおいしかった。
「日の丸みかん」を親戚などに送り、喜ばれた。以後、毎年「日の丸みかん」を送るようにしている。その後、「日の丸みかん」が「真穴みかん」を抜いて、値段も逆転した。
蜜柑の産地の愛媛でも、このような高級蜜柑は高価であった。人には送るが、自分たちはスーパーマーケットに並ぶ安い蜜柑を食べていた。

今年(1997年)も蜜柑が出回る季節になってきた。「日の丸みかん」も店で見かけたが、値段はやはり高い。

普通の蜜柑と日の丸蜜柑の価格を調べてみた。
それぞれ、Mサイズの5kg箱を基準とし、日の丸蜜柑はフジグラン内の「アポロ13号果実」店、普通の蜜柑は、フジグランの青果売場の価格を調べました。

調査日付

普通の蜜柑

価格

日の丸蜜柑

97/11/15

潮風みかん

約  400 \/kg

約 1,000 \/kg

97/11/22

潮風みかん

約  500 \/kg

約 1,000 \/kg

97/11/30

潮風みかん

約  500 \/kg

約  900 \/kg

97/12/06

潮風みかん

約  500 \/kg

約  780 \/kg

97/12/14

潮風みかん

約  500 \/kg

約  780 \/kg

97/12/23

西宇和みかん
興居島みかん
中島みかん

約  400 \/kg
約  300 \/kg
約  100 \/kg

約  780 \/kg

 1998年の蜜柑は、やや不作のようで、高めであった。
 東人一家は、新居浜の大島に蜜柑狩りに行き、段ボール4箱の蜜柑を持ち帰り、せっせと食べて、正月には全て消化した。
 親戚などには、日の丸蜜柑を発送し、正月に帰省して自分の送った日の丸蜜柑を食べると、やはり美味しかった。

調査日付

普通の蜜柑

価格

日の丸蜜柑

98/11/15

   

   

約  950 \/kg

98/11/21

潮風みかん

約  760 \/kg

約 1,100 \/kg

98/12/06

   

   

約  960 \/kg

 
1999年の蜜柑の値段

調査日付

普通の蜜柑

価格

日の丸蜜柑

99/11/13

   

   

約  900 \/kg

99/11/20

潮風みかん
西宇和みかん(Sサイズ)

約  700 \/kg
約  156 \/kg

約 960 \/kg

99/11/28

潮風みかん

約  700 \/kg

約 1,160 \/kg

99/12/04

潮風みかん
早生蜜柑

約  700 \/kg
約  136 \/kg

約 900 \/kg

99/12/12

潮風みかん
早生蜜柑

約  700 \/kg
約  136 \/kg

約 900 \/kg

99/12/19

潮風みかん
早生蜜柑
興居島蜜柑
中島蜜柑

約  700 \/kg
約  136 \/kg
約  100 \/kg
約  100 \/kg

約 900 \/kg

99/12/29

潮風みかん
早生蜜柑

約  360 \/kg
約  100 \/kg

約 900 \/kg

2000/01/04

潮風みかん

約  396 \/kg

約 900 \/kg

2000/01/09

潮風みかん

約  296 \/kg


「媛の月」、「伊予福」

新居浜にこのような名前のお菓子がある。名前を聞いただけでどんな物かわかる。
それぞれ仙台の「萩の月」、伊勢の「赤福」を真似たものである。
似たものを作るのは勝手だが、このネーミングは少し安易過ぎないか?。しかし、このネーミングのおかげで名前をすぐ覚えられたので、これもメーカーの作戦か?
新居浜にもオリジナルなお菓子がある。それが「別子飴」。これは、お土産に持って帰って喜ばれた。

【注】「伊予の月」や「伊予福」の営業妨害をする気は毛頭ありません。そのメーカも四国周辺で活発な事業展開をしている新居浜の誇れる企業の一つであることを付け加えておきます。


病院

 社宅の近くに住友別子病院がある。住友という企業が病院を持っている。最初に行ったのは、転勤後の雇い入れ検診の時だと思う。その後、風邪をひいたり、人間ドックなどで通院した。 ここで目に付いたのは、待合室などが比較的ゆったりとしていると感じた。壁には油絵が飾ってある。
 診察を受けるときに待たされるのはどこも同じである。診察後に薬を貰うにも少し待たされる。この病院の中にはタクシー会社の専用の電話が有った。会社毎に電話が置いてあり、無料でタクシーが呼べるようになっていた。
 私の住んでいる社宅の中には、住友病院の先生も住んでいた。
 住友別子病院については、循環器内科に1999年まで居た清水先生のホームページを見て下さい。


 その他、新居浜の大きな病院としては、県立新居浜病院十全病院、労災病院などがある。


クレーン船

新居浜でも朝の通勤時間には渋滞が起こる。信号待ちで10分程度待たされる。
私の通勤路でも、北向きの下坂の下の信号で待たされる。
ある朝、下り坂で信号待ちしていると、あたりの風景が何か違うように感じた。
昨日までは無かった物がそびえている。高さ100mはあろうかと思う大型クレーンを積んだ船が来ていたのだった。
こんな光景は関東の生活では見ることは無い。新居浜が工業都市であるが故だろう。


方向感覚

主に関東の太平洋側で育ったため、海は南にあるという感覚がどうしても抜けない。
また、海の向こうは外国との認識が根強く残っている。
北に海が有りその海の向こうも日本国内ということに慣れるのに時間が掛かった。今でも方角については一瞬考えることがある。



テレビ

社宅のある星越地区はテレビの映りが良くない。
すぐ近くにテレビの中継塔があるが、社宅のあたりは死角になり、電波が届かないようである。
衛星放送はアンテナさえ建てれば受信できるが、受信料の割には番組が面白くないためアンテナは建てる気がない。
新居浜にはケーブルテレビ会社もあり、衛星放送もケーブルで受信できるようだが、問い合わせたところ、星越地域はサービス区域ではなく、将来ケーブルを敷設する予定も未定とのこと。


おでん

「おでん」もどこの飲食店にも置いてある。
コンビニエンスストアーで「おでん」を常に煮込んであるのは全国共通だが、普通の飲食店たとえばラーメン屋でも「おでん」を煮込んでいた。
新居浜の人が余所の土地に行き、「おでん」がラーメン屋に置いてないことで驚いたという話を後で聞いた。

この飲食店に「おでん」が置いてあることについては、「さぬきうどん」の伝統が影響していることを関東との違い「おでん(2)」で紹介しています。

先日、近くのコンビニエンスストアー「サンクス」に行き、上の表現に間違いがあるのに気がついた。「コンビニエンスストアーで「おでん」を常に煮込んであるのは全国共通だが、・・・」と書いたが、サンクスには「おでん」が煮込んでいなかった。 コンビニエンスストアーには「おでん」があるもの、という先入観から、気がつかなかった。
全国的に「サンクス」には「おでん」が置いてないのか、それともこの地方独特のことなのか分からなくなった。


うどん

四国はうどんが名産であり、うどん屋が多い。そればかりか、どこの飲食店でもうどんが置いてある。中華レストランのメニュ−にも「うどん」があった。


スーパーマーケット

新居浜は、人口13万人の都市にしては、スーパーマーケットの数が多いと感じた。
一部のスーパーマーケットでは、魚売場で生きた魚が生け簀に泳いでいた。注文すれば、泳いでる魚を網ですくって刺身にしてくれる。
  魚の値段として  
        鯛  100g ¥298
        平目 100g ¥690  
  となっていた。

  一匹の目安として、
       鯛で\3,500〜4,500、
       平目で\3,000〜4,000  
  程度らしい。

新居浜に来てからは、休日にはスーパーマーケットで買い出しをすることが常になった。
妻が買い物をしている間に、魚の名前などを見ていて珍しい物があったのでメモした。
をご覧下さい。

また、蜜柑の種類値段、蜜柑が終わってから出回る柑橘類、さらに、「とら焼きの発見」など、HPの情報源となっている。


日曜大工センター

新居浜に来て、電子レンジ用の台を買いに日曜大工センターに行った。
現物を見て、自分の車に乗るかどうか心配になった。
結局、車に乗せられたが、店の人に相談したら、「乗せられなかったら、店の軽トラックを貸しますから自分で運転して運んで下さい」と言われた。
店の車を客に簡単に貸すことなど、関東では考えられないことである。新居浜の店では持ち帰りを基本として、配達のための人員は考えていないのだろう。