精製塩と自然塩の違いを実験から気づく

戸井 和彦

この授業は、前時の授業の後に、行うようにする。

精製塩(食卓塩)と自然塩(粟国の塩)を子どもたちに見せて、言う。

説明1 白い塩は、「精製塩」、茶色い塩は「自然塩」といわれています。                              
     それぞれ、成分は次の表(表1)のようになっています。
     (自然塩は種類によって塩化ナトリウムの割合が異なる)
指示1  2つの塩の成分を比べて、気が付いたことを言いなさい。                                  

子どもたちは、2つの塩の大きなちがいは、「にがり」であることにすぐ、気づくはずである。
そこで、にがりについて説明をする。

説明2  にがりとは、海水を濃縮して結晶させた後に残った液のことで、マグネシウムなどの金属が含まれています。  

次に、表2(人体、海水、土壌に含まれる化学組成の多い順)を提示し、たずねる。

指示2 この表を見て、気がついたことを言いなさい。                                         
発問1 人間の血液の成分は、自然の中の何に近いでしょう。                                    

この問いを発するまでもなく、子どもたちは海水に近いことに気づいていた。

発問2 精製塩と自然塩では、どちらのほうが体にいいでしょうか。                                 

さらに、2つの塩の作られ方の違いについて、図を使って説明する。

説明3  自然塩は海水を乾燥させ、水分を蒸発させて作っています。                              
      精製塩はイオン交換樹脂法というやり方で、科学的に作っています。

最後に、あさりを使った実験をする。
この実験の結果から、子どもたちは、自然塩と精製塩の違い、どちらが体にいいのかを目で確かめることができた。