リロードの具体的な手順を紹介します。 使用しているリローダがLEEのLOAD-ALLUなので、それ以外のリローダだと操作は違っていると思いますが、一連の流れは一緒だと思います。MECのリローダだとステーションが回転形式になっています。 下記の写真で左からロールクリンプした実包、6枚羽のスタークリンプ、8枚羽のスタークリンプ、空薬莢、実包断面、挿入するワッヅと弾頭です。 ロールクリンプは市販のものと見劣りしない程、綺麗にできます。 |
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LYMAN Sabot Slug 525gr 完成品 |
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Lee Drive Key Slug 7/8 OZ Lee Drive Key Slug 1 OZ 完成品 |
2.スタークランプ(6枚、8枚)のリロード方法
1 | 拾ってきた薬莢を一つ一つ、丁寧に確認し、錆びているもの、傷があるもの、踏まれたりして形状が変わっているものは、除けます。 拾ってきた空薬莢は口にクリンプの型が残っているので、口直し器でグリグリし形を整え折り目を平らにします。 |
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リローダの左端(ステーション1)にリサイジング・ダイと一緒にセットします。 薬莢の下に被さっているのがリサイジング・ダイです。 一度使用した薬莢は使用した銃の薬室のサイズに広がっているので、金型(リサイジング・ダイ)でサイズを整えます。(小さくします) |
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ハンドルを下げるとリサイジングが行われ、同時に雷管が下に抜け落ちます。 |
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雷管が抜けた状態 |
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新しい雷管を左から2つめのステーションに予めセットしておき、リサイジングした空薬莢をその上に置きます。 |
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ハンドルを下げると新しい雷管が薬莢に差込まれ、リサイジング・ダイが抜け落ちます。 |
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予め装填する薬量を、パウダーメジャーで測っておきます。 |
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薬莢を左から3つめのステーションにセットし火薬を入れこみます。 私は別の機械で薬量を計っているのでステーション2から3へ移動させる時に、火薬をPowder Funnelという漏斗で薬莢内に注ぎ込んでいます。 |
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火薬の上に弾頭を挿入するため、ステーション3に弾頭をワッヅごとセットしハンドルを押し下げ弾頭を薬莢内に装填します。 |
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LOAD-ALLUの場合スタークランプが可能です。 左から4つめのステーションは前後2つに分かれており、奥が6枚羽用、手前が8枚羽のスタークランプ用です。 火薬と弾頭がセットされたら薬莢の蓋を閉めます。 ステーション4ではスタークランプ用の折り目をつける場所です。 |
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最後に右端のステーションにセットしハンドルを下げればスタークランプの完成です。 |
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クランプをするためハンドルを下げます。 (参考) MECのリローダはハンドルを下げるときに、ストローク調整や圧力メモリが付いているので、スターをするには最適です、おまけに標準はブッシュ式ですが、オプションで薬量とか散弾量が調整可能なアジャストバーも出ています。 |
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完成 この薬莢の場合8枚羽だったのでステーション4では手前側を使用しました。6枚羽の場合ステーション4の奥側を使用します。 |
3.ロールクリンプの方法
10 | ロールクランプはRoll Crimp Headと言う口巻器をボール盤にセットし上から押し下げることで、摩擦熱でプラスチックを溶かしながら折り曲げていくと言うものです。 | |
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雷管がセットされている状態で上から押し下げるので、安全の為に雷管部に穴の空いた雷管保護木を下に敷いて上からロールクリンパを下に下げていきます。 |
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完成した状態です。綺麗に折曲がっているのがわかります。弾頭とワッヅが薬莢にぎりぎりのサイズで入っているので抜け落ちることは絶対に有りません。 |
4.ライフルドスラッグ
ライフルドスラッグでもリロード方法は同じです、弾頭を挿入するときに、ライフルドスラッグ弾と、クッションワッヅを一緒に詰め込めば出来上がります。 |
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LYMAN フォスター(坊主)型のスラグ弾 |
5.参考(ダブルオーバック)
威力の点では九粒弾とかダブルオーバックと呼ばれる直径8.4mmの丸玉が9つ入った実包も有名です。ハンドリロードをすれば00バック弾も作成可能です。 近射での猪猟とかに使用されます。 |
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00バック弾 |
リロードは火薬を使うため扱いを誤ると非常に危険です。 特に薬量を間違えると、銃の暴発につながります。銃が破損するだけで済めば良いですが、もしものときは生命の危険さえも伴います、ハンドリロードはPL法は利きません。リロードを行った場合実施した本人の責任になることを忘れないでください。 |
リロードは自己責任で行ってください。 |