東人の新居浜生活新居浜見聞録 Part 8

 


隣人


 社宅に住んでいると、近所の人が転勤して出ていったり、余所から来たりの入れ替わりが頻繁に起こる。
 今まで隣の家に住んでいた人が転勤となった。
 その後、その家の改修工事が行われた。 そして、新しい人が入居した。
 家族の構成は、小学生1年生の女の子一人のいる家族であり、当家とそっくりであった。その子が惣開小学校に転校し、娘と同じクラスとなった。
 
 隣の家の間取りは当家と全く同じである。
 隣の奥さんが当家に来て、部屋をどのように使っているか見て、感心して帰っていった。その後、隣の家では当家の様子を参考にして、部屋の配置をしたらしい。
 隣の家でも、当家の娘の学習机の置き方と全く同じ位置に学習机が置いてあるらしい。
 
 その隣人も関東から来た人であった。
 新居浜でブルドックソースやおでんの「ちくわぶ」が無いことを嘆いていた。
 隣の家族も東人一家と同じような経験をしていくのだろう。


Y2K問題


 コンピュータの西暦2000年問題(Y2K問題)については、各企業でも準備が進められているが、最近は、妻も今度の年末年始は何処にも行かない方が良いと言い出した。 また、電気を使わない石油ストーブがこの冬は必要だと言う。
 確かに、停電になったらエアコンは動かない。石油ファンヒータも停電になったら動かなくなる。昔使っていたような、マッチで火をつける石油ストーブが必要かもしれない。今の時代、完全に電子回路が組み込まれていない石油ストーブなど有るのだろうか?。
 電気ばかりでは無く、ガスや水道も止まるかもしれない。車も動かなくなるかもしれない。
 水は汲み置きしておいた方が良いだろうか。ガスが止まった時のために、木炭コンロなども必要になるのか・・・等々考えるとキリがない。
 このような2000年問題対策用品が、ヒット商品になるかもしれない。
 石油ストーブについては一つ購入した。乾電池で火をつけるもので、場合によってはマッチでも点火できる対流式の石油ストーブである。これで、停電しても寒い思いはしないですみそうだ。
 しかし、電気が止まった場合、当然インターネットにもアクセスできなくなる。そればかりか、今まで当たり前に考えていた生活のほとんどができなくなる。
 そんな時に、部屋だけ石油ストーブで暖めても、何もすることが無いのでは・・・。
 
 スーパーマーケットに行ったら、「2000年備蓄」のコーナーが設けられ、レトルト食品、インスタント食品、ミネラルウォータおよびカセットコンロのボンベなどが置いてあった。
 
 「2000年備蓄」のコーナーに備えるべき物のリストがあった。
飲料水ミネラルウオータのペットボトルが便利です。
 ポリタンクトイレ、洗い物用の水の保管に
 ごみ袋 
食料ごはんレンジ、熱湯で暖めるだけのレトルトタイプが便利
 麺類カップ麺、スパゲッティ等お湯を注ぐタイプを用意 種類も数多くあります。
 おかず類レトルトカレー、シチュー、缶詰、中華などのレトルト種類も豊富です。
 みそ汁、スープお湯でとかすタイプが最適、数多くあります。
 調味料砂糖、塩、醤油、油などの基礎調味料
 菓子乾パン、クラッカー、シリアル食品、ドライフルーツ、チョコレートは栄養価も高く重宝します。
 もち真空パックや包装タイプの餅は1〜2ヶ月持ちます。
 嗜好品コーヒー、紅茶、お茶のティーバッグ、お湯を注ぐだけのカップタイプ
 ベビーフード粉ミルクは忘れずに
食事用割り箸 
 紙容器水が少なく洗いにくいときなど
 ラップ食器にあらかじめひいて使うと洗わずに済みます。
 アルミホイルホイルにくるんで煮物ができます
明かり、燃料懐中電燈電球の予備(事前にチェック)、ラジオ付きも便利です
 電池必要な種類と本数を事前にチェック(アルカリ電池が長持ちします。)
 カセットコンロ電気、ガスがストップしたときに便利です。
 カセットボンベ火力にもよりますが、1本1時間が目安です。
 マッチ、ライター着火用に
 カイロ防寒用にあると便利 貼るタイプもあります。
 石油ストーブ電気がストップしても大丈夫
 灯油正月休みを考慮して早めの準備を
 ろうそくなるべく太いサイズを、キャンドルタイプの物もあります。
衛生用品トイレットペーパー 
 ティシュペーパー 
 ウェットティシュ水が使えない時に便利です。
 洗剤 
 シャンプー水を使わないタイプもあります。
 生理用品 
 紙おむつ大人用、子供用など必要に応じて
 救急箱カットバン、包帯、消毒液、かぜ薬、鎮痛剤、目薬などの常備薬
その他ラジオ電池で使える物、電池の予備や十分に
 タオル防寒、けがをしたときにあると便利
 軍手防寒にも使えます。
 下着厚手の物が防寒にもなり便利です。
                   
 やはり、このような備蓄が必要なのだろうか?。
 これが笑い話として後に伝えられることになれば良いのだが・・・。

(2000/01/17)
 大きな混乱もなく、2000年が始まった。
 スーパーマーケットで備蓄品として売っていた品物が、山のように積まれて安売りをしていた。
  
 聞くところによると、最近になって鍋物の材料が売れているらしい。
 2000年問題に備えて買ったカセットコンロを有効利用するために、鍋物をする家庭が増えているとのこと。
 
 備蓄品の在庫整理と購入品の有効利用が新しいY2K問題ということだろうか?。


秋のムカデ


 1999年は秋になってもムカデが頻繁に出現した。
 10月の末に、妻が首の辺りが痛いと言い、見てみると小さなムカデが居た。
 (妻は、「どうせ、このこともホームページの題材にされるに決まっている」と言っていたので、ご希望通りネタにしました。)
 その後、家の中でも何匹かムカデを見つけて処分した。
 ある時は、玄関の辺りで、とぐろを巻いていた。
 また、11月23日に見つけたムカデは、ひっくり返って腹を上にして寝そべっていた。 死んでいるのかと思ったが、火箸で摘むともだえていた。
 ムカデは夏に出る物と思っていたが、秋になってもよく出現する。 外が冷えてきたので、暖かい家に進入してきたのだろうか。
 
 しかし、秋口に現れるムカデは、どこかに移動するでもなく、その場でとぐろを巻いていたり寝そべっていたりで、くつろいでいるように見えるのはどういうことなのだろうか?。   


ナイトショップ

 
 新居浜にはコンビニエンスストアの進出は遅れたようだが、西条辺りには地元のコンビニエンスストアが昔から有ったようだ。
 それが、「ナイトショップ いしづち」。
 この店にはコンビニエンスストアという文字は書かれていない。 しかし、実体はコンビニエンスストアである。
 
 この付近では、コンビニエンスストアと言うより、ナイトショップと言った方が通じることが有るようだ。
 
 新居浜に長く住んでいた人が余所に行き、コンビニエンスストアの事を思わず「ナイトショップ」と言ってしまうという話も聞いた。   


口屋音頭


 新居浜には別子銅山への輸送路の拠点だった口屋の跡に口屋跡記念公民館があるが、この公民館が市内の文化団体に作詞作曲を依頼して、「口屋音頭」ができあがった。
 1999年11月22日の夜、宮西校区文化祭前夜祭で発表される予定であることが、11月14月付け朝日新聞の愛媛版に掲載されていた。
 
 新居浜の宇高町には、「音楽の泉・椋の樹」という変わった雰囲気の喫茶店があり、東人一家も行ったことがあった。
 喫茶店の中にはグランドピアノが置かれ、絵画なども飾られていた。
 喫茶店に隣接した家がオーナーの家で、その庭にでることもできた。
 
 「音楽の泉・椋の樹」のオーナーは、音楽の先生をされていた人だと聞いていたが、その先生(大原勉さん)が「口屋音頭」を作曲したとのこと。

 新聞には、「音楽の泉・椋の樹」に置いてあったピアノを囲み、口屋音頭をテープに吹き込んでいる写真が掲載されていた。
 

新聞で紹介されていた口屋音頭の一番と四番


 ハアー
 元禄の世に長兵衛が
 山で露頭を見つけたり
 掘ってわくわく歓喜坑
 世界に誇る別子銅
 ソージャ ソージャ
 ソージャノーシ
      
 ハアー
 口屋は古く三百年
 昔の意気今もなお
 華の文化受けついで
 めでためでたの松繁る
 ソージャ ソージャ
 ソージャノーシ


あかがね点描


 朝日新聞の愛媛版に、1999年8月25日から9月1日にかけて、「あかがね点描」という連載記事が掲載された。
 あかがねとは銅のことであり、今に残る別子銅山にまつわる場所の紹介で、このホームページとも通じるところがあります。
 
 以下に、記事のタイトルと本ページでの関連ページをリンクさせました。

8月25日

@ 口屋     

人の営みを支え続け  

 → 

口屋跡

8月26日

A 登り道    

鉱石背負い歩一歩   

 → 

登道

8月27日

B 星越駅舎   

唯一現存の「70歳」 

 → 

星越

8月29日

C 社宅群    

歴史刻む木造住宅   

 → 

星越山田社宅

8月30日

D 軌道敷跡   

レール消え歩道に   

 → 

鉱山鉄道

8月31日

E 道の駅    

産業の地に客集う   

 → 

マイントピア別子

9月 1日

F 東平     

にぎわいは今は昔   

 → 

東平歴史資料館


はしご車

 
 先日の愛媛版のニュースで、新居浜の消防署に新しく最新鋭のはしご車が入ったと紹介されていた。

 このはしご車は5段式の40mの高さのはしごを搭載し、市内のほとんどの高層住宅をカバーできるとのこと。 
 また、このはしご車の特徴は、はしごの角度が75度からマイナス10度までの範囲で設定でき、岸壁に落ちた人の救助などにも使用可能という。また、自動放水銃により車両部より遠隔操作もできる。 
 
 消防署の近くを通ると、消防署の前で、このはしご車がはしごを高く伸ばしたり、角度を変えたりしていた。
 署員が操作訓練をしていたようだ。


「未来への鉱脈」


 新居浜市が、写真集「未来への鉱脈−別子銅山と近代産業遺産−」を発行した。フルカラー68ページの写真集で、世界に誇るべき別子銅山の近代産業遺産を紹介している。
 表紙は旧・端出場水力発電所の赤レンガの建物。
 構成は、旧別子、角石原、採鉱の近代化、東平、端出場、立川、陸運の近代化、山根、上原、精錬の近代化、惣開、星越、四阪島、海運の近代化、新居浜、年表・地図 など各拠点地区ごとに今に残る遺産を写真で紹介している。
 この写真集は3000部作成し、1冊700円で市役所3階市生涯学習課窓口で販売されている.
 (問い合わせ 新居浜市生涯学習課 0897-65-1218)。
 
 東人も早速購入した。古い写真やまだ行ったことの無い場所、一般人が立ち入れない場所など、当ホームページにて紹介しきれていない内容が多くあった。 興味のある方は購入されることをお勧めします。


タヌキ三兄弟

 
 1999年6月27日、新居浜の市民文化センター大ホールにて、「アイ・ラブ・ユーカーニバル」という催しが有り、市民ミュージカル「タヌキ三兄弟」というものが上演された。
 この「タヌキ三兄弟」というタイトルからは「団子三兄弟」ブームのあやかり作品のようにも思えたが、このミュージカルを開催している団体が、新居浜市に“タヌキ三兄弟”の焼き物を贈った。
 
 新居浜の小女郎ダヌキ(中央)、東予市の喜左右衛門ダヌキ(左)、高松市のはげダヌキ(右)の3体で一セットの焼き物、市内在住の陶芸家篠原雅士さんに制作を依頼した作品とのこと。
 ミュージカルでは、この3匹のタヌキが兄弟であると設定されていた。
 新居浜市に贈られたこの焼き物は、市役所のロビーに展示されている。  
 


台風18号

 
 1999年の台風は、新居浜にもダメージを残していくようだ。
 先日の台風16号に引き続き、9月24日に新居浜を襲った台風18号は、風台風であり、当家にも被害を残した。
 
 東人は出勤中あったが、強風のため、テント車庫が潰れてしまった。
 このテント車庫は、以前に強風のため破れて張り替えたことはあったが、今回はフレームが曲がってしまうという被害であった。
 車が入っている時に、このように潰れていたら車のダメージも大きかったろう。
 不幸中の幸いかもしれない。
 
 翌日、被害の状況を調べてみたが、フレームが複雑に曲がっていて修復は不能と思われる。
 撤去するだけでも、かなりの費用がかかりそうだ。
 このままにしておいたら、車を置く場所が無い。 
 新しい車庫を作るにしても、何時、転勤になるかもしれない身のため、考え物である。
 


台風16号


 1999年の敬老の日(9月15日)は、休日であるにもかかわらず、朝早くに目が覚めた。
 外の様子が普通では無かった。窓から外を見ると横殴りの暴風雨であった。テレビをつけると、丁度新居浜の辺りに台風16号が来ているようだ。 ニュースでも、新居浜の映像が全国放送で流されていた。
 
 前日の夕方の天気予報では、九州の近くに熱帯低気圧が来ているようだった。その熱帯低気圧が九州に上陸後、予想以上に風速が大きくて急遽台風16号となったものであった。
 台風16号は九州を経由して、愛媛の南予に再上陸して愛媛県を通過していったものであるが、愛媛県内各地で大雨を降らせた。  
 
 暴風雨の時、玄関から家の前を流れる小さな川を見ると、濁流が流れているのが確認できた。
 この川は、川底までの深さが2〜3mある深い川であるが、普段は底の方でチョロチョロと水が流れているだけの川である。その川の約9割程まで水位が上がっていた。
  雨は朝8時頃には治まった。
 

普段の時の川の様子

増水時の水面


 その後に聞いた話では、新居浜市内でも浸水した家もあったらしい。 
 翌日の新聞には、マイントピア別子の対岸の新居浜・別子山線の写真が掲載されていた。  山からの水が道路に流れだし、道路から滝のように水が落ちている写真であった。
 
 その少し上流の鹿森ダムでも、洪水調節容量を大幅に上回る流入の危険性があったとして、ダムへ流入した水量を一時的にそのまま放流する操作に切り替えたそうだ。
 
 新居浜に来てから、台風が来ても、それほど大きな被害のでるような台風を経験していなかったが、今回の台風は、突然に現れて、大雨を降らせていった。
 
 被害にあわれた方には、お見舞い申し上げます。