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ショート パス;約14,450km
ロング パス;約25,550km
Malpelo I.
JA
Two Old Stories of DXCC Entity
何の役にも立たない世界の地理帳 DXCCエンティティ昔話(2話)
中部太平洋のフェニックス諸島の中にカントン島とエンダベリー島という島があります。(地図の矢印付近)
昔ここは米英両国で対等に共同統治した時代があったそうです。当時は太平洋の航空路の中継基地や
緊急避難基地として重要だったようです。これらの島での当時の無線は、両国から免許とコールサインを
受けることによって、二つのエンティティにカウントされていたそうです。同じ場所、同じ設備で日替わりはおろか
時間割で2エンティティのサービスができていた面白い話です。今は世界中にそのような場所は見当たらないようです。
1970年代頃の話で、当局はまだムセンに目覚めていない時代でした。そして航空機が進歩し、太平洋を
一跨ぎの時代になると、共同統治も終焉したようです。現在彼の地は
キリバス共和国として独立し、
その領土の一部になるフェニックス諸島は
「中央キリバス」と言うDXCCエンティティになっています。
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昔話その2(日替わりDXCCエンティティ) Two DXCC Entities in the same Location
地球上には今も
JAから「マルペロ級」エンティティとされそうな場所がもう一か所あります。
南大西洋の
亜南極地域にある
ノルウエー領の
ブーベ島です。
この島は年間を通して荒れ狂う天候で有名な地域にあって接近上陸が困難とされ、直近の無線遠征隊も島を目の前にして断念し引き返したようです。
ブーベ島は
JAとの直線距離約16,000km程で、同方向に位置する
南極昭和基地JARLクラブ局との交信経験から楽勝が予想れますが、
殆んどを氷河と断崖絶壁で囲まれ上陸運用できる場所は
マルペロ島同様
JAの裏側であり、やはりロング パス長距離伝搬に頼って全世界を
相手の戦いを強いられることになっています。将来是非ともショート パスで
JA方向に開けたロケーションから昭和基地並みの強力な電波を届けて
もらえることを切に願うDXCCエンティティです。
マルペロ島は、南米
コロンビアの沖合い約500km、
JAから約13,800km程の距離で、比較的楽に交信できそうです。ところが、この島は下の写真の通り
周囲が絶壁で上陸困難である上、僅かな運用可能場所がJAの裏側であり、ロングパスの長距離伝搬に頼ることになります。おまけに強力な北米やヨーロッパ局を
交えての競争が熾烈極まりなく超難関の代名詞として「マロペロ級」と言う例えがあったそうです。当局はそのような交信経験はありません。最近の運用は
島に駐在する軍人さんの協力を得て、山頂近くまで機材を運んでQRVすることによって、JAに強力な電波を届けてくれています。(写真右下)
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昔話その1(マルペロ級DXCCエンティティ) Malpelo-Class DXCC Entity
