●DXCCエンティティ昔話2話  Two Old Stories of DXCC Entity
●世界の飛び地領土  Enclaves of the World
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中部太平洋のフェニックス諸島の中にカントン島とエンダベリー島という島があります。(地図の矢印付近) 
昔2島は米英両国で対等に共同統治した時代があったそうです。当時は太平洋の航空路の中継基地や
緊急避難基地として重要だったようです。これらの島での当時の無線は、両国から免許とコールサインを
受けることによって、2つのエンティティにカウントされていたそうです。同じ場所、同じ設備で日替わりはおろか
時間割で2エンティティのサービスができていた面白い話です。今は世界中にそのような場所は見当たらないようです。
1970年代頃の話で、当局はまだムセンに目覚めていない時代でした。そして航空機が進歩し、太平洋を
一跨ぎの時代になると、共同統治も終焉したようです。現在彼の地はキリバス共和国として独立し、
その領土の一部になるフェニックス諸島は「中央キリバス」と言うDXCCエンティティになっています。
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DXCCエンティティの特別な場所 Special Areas for DXCC Entity
租借地に軍事基地が設置されている場所は世界各地に多く見受けられます。その中で条約によって本国の主権が認められて、
DXCCエンティティ担っている場所は世界で2か所だけです。
DXCCエンティティの特別な場所 Special Areas for DXCC Entity
(珍しい包領国)
●世界の内陸国(準内陸国)  Landlocked Countries of the World (Semi-landlocked Countries)
●英国のDXCCエンティティ  UK DXCC Entities
雑談その1 英国(イギリス)
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American Samoa

昔話;同じ場所に2つのDXCCエンティティ
Old Story;The same Location for 2 DXCC Entities
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英国主権基地領域
UK Sovereign Base Areas
グアンタナモ湾(アメリカ合衆国)
Guantanamo Bay (USA)
バチカン  Vatican
アトス山(ギリシャ)
Mt. Athos(Greece)
バチカン
Vatican
ガーンジー島  Guernsey
ジャージー島  Jersey
ベラルーシ
リトアニア
ロシア
カリーニングラード
カリーニングラード
Kaliningrad
アメリカ合衆国
カナダ
アラスカ
アラスカ  Alaska
世界の随所に飛び地領土は数多く存在しますが、地理的分離条件(100km以上)をクリヤして存在するDXCCエンティティは2か所だけです。
アラスカアメリカ合衆国)・・・カナダによる分離
カリーニングラードロシア)・・・リトアニアラトビアベラルーシなどによる分離

飛び地がDXCCエンティティになっている場所  Enclave DXCC Entities
●国連の機関や施設とDXCCエンティティ
世界の不思議な国 マルタ騎士団
イタリアのローマ市内には、マルタ騎士団(Sovereign Military Order of Malta) と言う少々風変りな
DXCCエンティティがあります。
国連をはじめ多くの国際機関が集まるスイスのジュネーブにある国際電気通信連合本部(ITU HQ)
特別な場所としてDXCCエンティティです。
●国連の機関や施設とDXCCエンティティ
アメリカはニューヨークにある国際連合本部(UN HQ) がDXCCエンティティになっています。
大都市の中にある特定の機関や施設がDXCCエンティティになっている珍しい場所が世界に3か所あります。

大都市の中にあるDXCCエンティティ  DXCC Entities in Major Cities
●飛び地がDXCCエンティティになっている場所が2か所あります。(アラスカ/USA、カリーニングラード/ロシア)
 Enclave DXCC Entities (Alaska, Kaliningrad)
●都市の中にある場所や施設がDXCCエンティティになっています。(ITU HQ/ジュネーブ市、UN HQ/ニューヨーク市、マルタ騎士団/ローマ市)
 DXCC Entities in MajorCities (ITU HQ in Geneva, UN HQ in NY, Sovereign Military Order of Malta in Rome)
・マルペロ級DXCCエンティティ
・日替わりDXCCエンティティ
●DXCCエンティティ昔話2話  Two Old Stories of DXCC Entity
●おじいちゃんのDXCCエンティティ  Grandfather's DXCC Entities
●DXCCエンティティが多くある国  Countries with many DXCC Entities
JA5PWW
World Geography
DXCC QSL Gallery
Geography of Africa
TOP 世界の地理(目次) DXCC QSL ギャラリー アフリカ地域の地理
世界の不思議な国 北キプロス・トルコ共和国
キプロス雑談
残念ながら風光明媚なキプロス島は、現在南北に分断された国家になっています。
英国主権基地領域  UK Sovereign Base Areas
こちらは植民地であったキプロス英国から独立する際、2か所の基地の主権が英国に残された場所だそうです。
グアンタナモ湾  Guantanamo Bay
キューバにあるアメリカの基地で、その昔キューバスペインから独立する際にアメリカによる支援の見返りとして、
永久租借が約束された場所だそうです。

租借地の軍事基地がDXCCエンティティ担っている場所
Military Base in Leased Territories are DXCC Entities
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宗教の聖地と言えば、カソリックの総本山であり、世界最小の独立国でもあるバチカンが有名です。
イタリア ローマ市内にある世界で一番小さい独立国でもあります。
地理的には、断崖絶壁に囲まれた秘境の存在で、海からの限られた交通手段しかないそうです。
そのような厳しい自然環境と女人禁制の地で、中世より受け継がれた厳しい修行生活を送る修道士が生活しているそうです。
エーゲ海に突き出たギリシャのアトス半島(アトス山)は、ギリシャ正教の聖地(聖山)であり、DXCCエンティティになっています。
ギリシャ本国より治外法権が認められ自治が行われているそうです。)

DXCCエンティティになっている宗教の聖地  Religious Site that are DXCC Entities
こちらはイタリアにある国連機関からの運用で、DXCCはイタリアにカウントされます。
こちらはスイス同様永世中立国として多くの国際機関が集まるオーストリア
国連ヨーロッパ事務所からの運用です。(DXCCはオーストリアにカウントされます。)
国連本部(UN HQ,New York,USA)
国際電気通信本部 (ITU HQ,Geneva,Switzerland)
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国連雑談
1,「DXCC List Criteria」を見ると、DXCCエンティティは、1)政治的エンティティ、2)地理的分離によるエンティティ、3)特別な場所 の3項目で
  で構成されています

,ちなみに「政治的エンティティ」とは;
 
 a)国連加盟国(現在、193か国です。)
  
b)ITUからコールサインのプリフィックスが付与されている国や地域(現在、国連未加盟の国や地域ではバチカンパレスチナクック諸島ニウエコソボ
    
などが該当しているようです。)
  
c)定住者があり現地政府によって統治され、本国から800km以上離れ、加えて下記のリストに掲載されている場所
    ・国連による非自治地域リスト
   ・米国国務省による保護領及び特別統治領のリスト
  
と概ね、こんな具合になっているようです。
「DXCC List Criteria」には、下記のような場所はDXCCエンティティに加えないと書かれているようです
・大使館、領事館、記念碑、
国連機関または関連組織の事務所、その他の政府間組織、外交使節団を含む主権制限場所
・先住民保留区、保護区、ホームランド
・非武装地帯、中立地帯、緩衝地帯

そんな中で、スイスのジュネーブにある国連機関の一つとして世界の電気通信行政を司る 国際電気通信連合本部(ITU HQ) と、アメリカ ニューヨークの
国連本部(UN HQ) の2か所は、「DXCCエンティティの特別な場所」あるいは「昔からあるDXCCエンティティ」として特別扱いされているようです。

国連機関のDXCCエンティティ  United Nations DXCC Entities
・International Telecomunication Union Headquators (Geneva, Switzerland)
・United Nations Headquators (New York, USA)
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一つの国の中に別の国が完全に包まれた状態を「包領国」と呼び、非常に珍しく世界2か国のみが存在しています。
南アフリカの中にあるレソト
イタリアの中にあるサン マリノ
更に珍しい存在は、都市の中にある独立国です。ご存じイタリアのローマの中にある世界で一番小さい国バチカンがあります。

大都市の中にある独立国  An Independent State in a Big City
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国旗やバナー、ボタン、交信カード、青色文字などをクリックすると簡単な紹介ページへ移ります。
雑談その3 英国連邦
旧英国植民地であった諸国のゆるやかな集合体になる英国連邦もあって、こちらの加盟国は56か国です。(内15か国が上記の英連邦王国です。)
・バングラディシュ(Bangladesh)  ・バルバドス (Barbados)  ・ボツワナ(Botswana)  ・ブルネイ (Brunei)  ・カメルーン (Cameroon)
・キプロス (Cyprus)   ・ドミニカ国 (Dominica)   ・エスワティ二 (Eswatini)   ・フィジー (Fiji)   ・ガボン (Gabon)  
・ガンビア (Gambia)   ・ガーナ (Ghana)   ・ガイアナ (Guyana)   ・インド (India)   ・ケニア (Kenya)  ・キリバス (Kiribati)
・レソト (lesotho)   ・マラウィ (Malawi)   ・マレーシア (Malaysia)   ・モルディブ (Maldives)   ・マルタ (Malta)   
・モーリシャス (Mauritius)   ・モザンビーク (Mozambique)   ・ナミビア (Namibia)  ・ナウル (Nauru)  ・ナイジェリア (Nigeria)
・パキスタン (Pakistan)   ・ルワンダ (Rwanda)   ・サモア (Samoa)  ・セーシェル (Seychelles)  ・シエラ レオネ(Sierra Leone)
・シンガポール (Singapore)   ・南アフリカ (South Africa)   ・スリランカ (Sri Lanka)  ・タンザニア (Tanzania)  ・トーゴ (Togo)
・トンガ (Tonga)  ・トリニダード トバゴ (Trinidad Tobago)  ・ウガンダ (Uganda)  ・バヌアツ (Vanuatu)  ・ザンビア (Zambia)
雑談その2 英連邦王国
同じ君主を象徴として統治される英連邦王国は15か国です。(DXCCエンティティになっています。)
・アンティグア・バーブーダ〈Antigua & Barbuda〉  ・オーストラリア(Australia)  ・バハマ (Bahamas)  ・ベリーズ(Belize)  
・カナダ(Canada)   ・グレナダ(Grenada)   ・ジャマイカ (Jamaica)   ・ニュー ジーランド(New Zealand)   
・パプア ニュー ギニア (Papua New Guinea)   ・セント キッツ・ネイビス(St. Kitts & Neivis)   ・セント ルシア(St. Lucia)   
・セント ビンセント・グレナディーン(St. Vincent & the Grenadines)   ・ソロモン諸島(Solomon Islands)   ・ツバル(Tuvalu)  
・グレート ブリテンおよび北アイルランド連合王国 (United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)
グレート ブリテンおよび北アイルランド連合王国(英国)
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland (UK)

を構成する4つの国がDXCCエンティティになっています。

・イングランド England     ・スコットランド Scotland   
・ウエールズ Wales       ・北アイルランド Northern Ireland
ガーンジー島 
Guernsey
ジャージー島 
Jersey
マン島 
Isle of Man
英国 (United Kingdom)では、国外に保有する王室の領地(島)の3か所は、英国 とは主権の異なる場所として?DXCCエンティティになっています。

英国(イギリス)の王室属領  Crown Dependencies
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●太平洋の島国やDXCCエンティティ  Pacific Island Countries and DXCC Entities
●米国のDXCCエンティティ  US DXCC Entities
スウェインズ島
スウェインズ島
Swains Island
●米国太平洋諸島のDXCCエンティティ  US Pacific Islands DXCC Entities
スウェインズ島はアメリカ領サモアから北の方角へ360km程遠く離れた離島で、地理的には近くのトケラウ諸島に属しているそうです。
ここは行政的にはアメリカ領サモアによって管理されているそうですが、先祖代々引き継がれて個人が所有する島でもあるそうです。
(DXCCエンティティで個人が所有する場所はここだけのようです。)

私有地のDXCCエンティティ  DXCC Entity locations on Private Property
現存するDXCCエンティティは340、消滅したエンティティでを含めると400近くあります。
そんな中で面白そうな場所にあるものを集めて遊んでみました。
●宗教の聖地もDXCCエンティティになっています。(アトス山/ギリシャ、バチカン)  Religious Site that are DXCC Entities
私有地がDXCCエンティティになっている場所があります。(スウェインズ島/アメリカ領サモア)
 DXCC Entity locations on Private Property (Swains island. American Samoa)
●昔の話; 同じ場所に2つのDXCCエンティティ  Old Story; The same Location for 2 DXCC Entities
●租借地の軍基地がある場所がDXCCエンティティになっています。(グアンタナモ湾/キューバ、英国主権基地領域/キプロス)
 Military Base in Leased Territories are DXCC Entities
●国連の機関や施設がDXCCエンティティになっています。(ITU HQ、UN HQ)  United Nations DXCC Entities (ITU HQ, UN HQ)
●都市の中に国家があります。バチカン/ローマ市内)  An Independent State in a Big City (Vatican in Rome City)
●英国では王さん(や女王さん)が所有するDXCCエンティティがあります。(マン島、ジャージー島、ガーンジー島)
 Crown Dependencies (Isle of Man, Jersey, Guernsey)
DXCC Entities in Interesting Locations aroun the World
何の役にも立たない世界の地理帳  面白い場所にあるDXCCエンティティ