東人の新居浜生活新居浜見聞録 Part 3


盆踊り

冒頭に、私が最初に四国を訪れたのは徳島に出張に行った時であることを述べた。実は、この出張は阿波踊りに合わせて開催された会合への出席であった。会合の幹事を務めた徳島大学の教授に、阿波踊り見学の案内もしていただいた。
その先生の話では、阿波踊りも盆踊りと同じものであるそうです。 盆踊りでは、皆が輪になって踊って、その輪の中に先祖の霊を呼び込もうという思想で現在の形ができたそうである。 阿波踊りでは、町の中で踊り歩くことにより町全体に先祖を呼ぶものらしい。 土佐にも「よさこい祭り」という、同じように町の中で踊る祭りがあるが、これも同じ起源ではないかと思う。
新居浜に来て、夏に「新居浜コンガ踊り」というものがあることを知った。四国では、町の中で踊る祭りが多いと感じた。
何時から「新居浜コンガ」が始まったかは知らないが、それほど伝統のあるものでは無さそうである。 阿波踊り等の形だけ真似たようなもののように感じる。
新居浜コンガについては、見に行きたいと思わず、まだ見ていない。
阿波踊りが盆踊りの一種であるという説から考えると、異国の踊りであるコンガを踊っている町に先祖の霊が降りてくるかどうか疑問に感じた。
尤も、新居浜では、普通の輪になって踊る盆踊りも行われているようなので、先祖が行き場に迷うことは無さそうであるが・・・。


新居浜の夏は蝉の声でうるさい。庭に出ると蝉の抜け殻がごろごろしている。庭を歩くと、木にとまっていた蝉が飛び立ち体に当たってくる。 真夏に蝉が鳴くのは当たり前であるが、6月頃、特に暑い日があった。その時、一匹だけ蝉が鳴いていたという話を聞いた。これだけ数が多いと、季節を勘違いする慌て者の蝉もいるのだろう。


花火

新居浜でも、毎年7月の最終金曜日に花火大会がある。今年(97年)は7月25日に当たるが、台風が接近していたため延期となり、8月1日の金曜日に実施された。
新居浜に来た最初の年の花火の時は、花火を見に行くことは諦めていた。どこで見たら良いのか知らず、また、車で行っても駐車する場所が判らないだろうと思ったからである。
2年目の花火からは国領川の河川敷に車を停めて花火を見るようになった。確かに河川敷も車で一杯であるが車を停められないわけでは無かった。 花火はこの国領川の河川敷で打ち上げられている。河川敷は人で混んでいるが、打ち上げている間近まで行き見るようになった。 間近で見る花火は、また格別の物である。花火が開くと同時に爆発音が聞こえる。花火がほとんど真上で花開く。
市川に居たときにも花火を見に行ったことがあるが、ここまで近くで見たことは無い。花火が開いた後から音が聞こえた。
新居浜の花火は5000発打ち上げられるという。この数が余所と比べてどの程度がは知らないが、四国では一番大きな花火大会らしい。
花火大会の会場には、大きなクレーン車が2台停められていた。このクレーンの間に仕掛け花火が設置されて、最後に点火される。 ここまで見ていると帰るのに苦労することになる。駐車場に止められている車が一斉に帰ろうとして大渋滞が発生する。なるべく早めに帰ろうとするが、河川敷から一般道に入る道は狭いため、道路に出るまでに時間がかかる。 道路に出ても渋滞でなかなか進まない。
花火大会は21時頃終わるが、少し早めに帰っても22時頃の帰宅となる。近所の家で、23時頃に帰宅する車の音が聞こえたこともあった。


 2000年の新居浜花火大会の写真はこちら

 99年の新居浜花火大会の写真はこちら


マクドナルド

  ある人が新居浜に出張に来て、「新居浜にはマクドナルドも無いのか? 田舎だなあ。」と言っていたという。その話を聞いて、新居浜にはモスバーガーが有る。ケンタッキーフライトチキン、ミスタードーナツ、小僧寿司だってあるのに「田舎」とは失礼な!と思った(←新居浜市民になりっきっている)。しかし、マクドナルドが無いことは事実であった。 その後、淡路島に行きマクドナルドがあったので、新居浜より都会のように感じた。
愛媛県では、マクドナルドはこれまで松山と今治にしかなかった。今治より新居浜の方が人口が多いのに何故、新居浜に無いのだろうかと誰もが思っていた。
【注】マクドナルドのホームページを確認したところ、愛媛県下では、松山と今治以外に、大洲や八幡浜にもマクドナルドがありました。 新居浜にマクドナルドの進出が遅れた理由は後でわかりました。
1997年7月25日、そのような新居浜市民のコンプレックス(?)が解消されました。フジグランの中にマクドナルドがオープンしました。これで、わざわざ松山に行ったからといってマクドナルドに寄ったり、松山土産にハンバーガーを買うことも無くなるだろう。
全国の主な都市に有って、新居浜に無い物。
セブンイレブン (コンビニエンスストア) 
すかいらーく
デニーズく 
(ファミリーレストラン) 
レッドロブスター (シーフードレストラン) 
吉野屋 (牛丼屋) 
壁の穴 (スパゲッテイ) 
ドトールコーヒー*  
・・・まだまだ、いろいろ有るなあ。

 1998年11月20日、新居浜の国道11号線沿いに、2店目のマクドナルドがオープンしました。
 
 2001年6月30日にオープンしたイオン新居浜ショッピングセンターにミニマックが入りました。

* ドトールコーヒーは、その後の2004年の9月、イオン新居浜ショッピングセンター内に開店しました。


 会社の人から、星越の社宅の中を流れる川に蛍がいると聞いた。その川は「ツクシ」でも触れた自宅の前を流れる小さな川である。
 最初は信じられなかったが、多く見られるという場所に家族で見に行った。  
 確かにいた。青白い光が点いたり消えたりしている。川の中で草の生えたところに比較的多くいるようだ。また、希に足下のあたりまで飛んでくるものもある。

 蛍と言えば、私は学生時代に山梨県の八ヶ岳山麓でキャンプしたことがあるが、その時に蛍を見た。きれいな水が湧き出る泉に蛍が飛んでいた。
 私の記憶では蛍を見たのはそれが最初で、今回が2回目である。
 山梨の蛍はきれいな水場にいたので、蛍は水のきれいな場所にいるものと思っていた。それが、自宅から歩いて数分の所に蛍がいたのである。

 蛍を見つけながら自宅まで帰ると、自宅の前のあたりでも数は少ないが蛍を確認できた。
 自宅の前に蛍がいたということを、新居浜の社宅に住んで3年目にして発見した。


 子供の頃に蛍に触れたことのある人はそう多くはないと思う。新居浜で娘は色々なことを体験でき、幸せだと思う。      

ゲンジボタルのページ

1998年の蛍日記

1999年の蛍日記

2000年の蛍日記

2001年の蛍日記


2002年の蛍日記

 
2002年
5月26日
 今年もそろそろ蛍が出る頃だと思い、近所の川に見に行った。
 去年に比べると、やや多くの蛍が観察できた。

5月29日  
 帰りがけに蛍を見に行った。
 去年は草に留まって点滅している蛍が多かったが、飛びながら光っている蛍を多く見かけた。
 近くの植木に留まっている蛍や社宅の玄関付近まで飛んでくるものもあった。
 デジタルカメラで写真を撮った。
 

6月1日
 そろそろ蛍もピークの時期のようだ。
 1日2日と高柳公園で蛍祭が開催される予定になっている。
 娘の友達に蛍見物に来ないか、と誘うと来るとの返事。
 友達は浴衣を着てくるとのことで、娘も浴衣を着ていくということで大騒ぎとなった。
 
 暗くなってから娘の友達が来て、一緒に蛍見物をおこなった。
 娘の友達も蛍の光を見つけて喜んでいた。
 社宅回りの植木に蛍が留まっていた。
 娘は手で捕まえて、手の中で蛍が光るのを観察していた。
 捕まえた蛍は4匹ほどになった。
 家に戻り、4匹の蛍を飼育箱に入れて観察した。
 
 最後には、飼育箱から出して、自分から飛んでいくまで見守っていた。
 娘の友達にとっても良い思い出になることだろう。
 
 6月8日
  1週間後の8日に蛍を見にいったが、6月1日の半分ぐらいまで数が減っていた。

 6月13日
  台風4号の影響で、新居浜地域にも6月11日に一時的に豪雨となった。
 蛍が流されてしまったかと思ったが、その後の13日の帰りがけに見てみると約20匹ぐらいの蛍の光を確認した。
 この頃になると、蛍もあまり元気が無く、飛んでいる蛍は無かった。
 
 6月22、23日
  土曜と日曜の夜に蛍を見に行った。
 少なくなってはいたが、まだ、10匹ぐらいの蛍の光が確認できた。
 例年は6月20日頃には蛍が見られなくなっていたが、今年は少し長く見られそうだ。

 最近は、蛍を見に車で来る人も見かける。
 車から降りて、一ヶ所から数秒間川の中をのぞき、懐中電灯で照らして、「おらん!」と言って帰っていった人がいた。蛍の最盛期でも、そんな簡単には見つけられるものでは無いのに・・・。
6月24日〜27日 
 帰りがけに川に立ち寄った。少なくなってきているが蛍の存在を確認できた。
 
 6月28日 
 川に蛍を探しにいった。最初は見つけられなかった。自宅の方に引き返しながら歩いていると蛍の光を数カ所で確認できた。
 これまでは、川の水面近くの草に蛍を見かけたが、本日は水面から少し離れた生け垣のところでも数匹の蛍を確認した。
 
 7月に入ってからも、1日、2日でも2〜3匹の蛍の光を確認できた。
 
 7月3日  
 蛍を見に川にでると、道ばたに光るものを見つけた。蛍であった。拾い上げて手のひらに載せるが飛んでいく様子は無い。
 持ち帰り観察すると、歩こうとするとひっくり返り、腹が上になり光がよく見えるようになる。
 光る力はまだ充分にあるが、歩く力や飛ぶ力は無くなっているようだ。
 蛍の最期の姿であろう。  

 
 7月4日
 蛍を探して川沿いに歩いたが、蛍の光は確認できなかった。
 昨日が最後の蛍だったろうと思いながら帰宅しようとすると、家の前の草むらに光を見つけた。
 手に取ってみると、体長が5mm程度のやや小さい蛍であり、ゲンジボタルでは無くヘイケホタルのようだ。
 こちらのヘイケホタルには歩く元気は残っていた。
 
 7月5日に3匹、6日に1匹の蛍の光を確認した。6日の蛍を手にとってみるとゲンジボタルのようだった。
 蛍を草の上に置こうとすると下に落ちたが、自分で飛んで草の上にとまった。この蛍はまだ自力で飛ぶ元気があった。
 
 7月7日
  七夕の夜、娘が星を見たいと言い、一緒に外に出た。少しモヤがかかり明るい星しか確認できなかった。
  その後に蛍を確認しに行った。
  蛍の光はなかなか見つけられなかったが、草むらの中に一つの光を確認した。
  「これが、星越で見る最後の蛍かもしれないね」と娘と話した。
 
 7月8日
  3匹ほどの蛍の光を確認した。
 
 7月9日
  台風6号が近づいていて雨が降っていた。川に生えている草の上で光るものを見つけるが、点滅していないため、草に付着した水滴に街灯の光が反射したものであろう。
 この日は蛍の光は確認できなかった。
 
 7月10日
 昨日降った大雨のため川の水が増えていた。
 蛍が残っていても流されてしまったかもしれないと思いながら川を観察した。
 二ヶ所ほどで、蛍の光の点滅を確認した。これは水滴とは違う光である。
 例年は6月末には蛍は観察されなかったが、今年は7月に入っても蛍が観察できる。
 
 その後も、僅かではあるが蛍の光を確認できた。
 7月11日  6匹
 7月12日  5匹
 7月13日  2匹
 7月14日  2匹
 7月15日  1匹
 7月16日  1匹
 7月17日  1匹
 7月18日  0匹
 7月19日  1匹
 7月20日  1匹
 
 7月21日から約1週間、東人は大阪の方に出かけていた。その間は蛍の確認はできなかった。

 新居浜に戻り、7月27日に見に行ったが、蛍の光は確認できなかった。
 
 星越の蛍の2002年最終確認日 7月20日

 今年は、7月の中旬まで蛍が観察された。

 今年の新居浜の夏について気に掛かることがあった。
 7月になっても、蝉の鳴く声が聞こえなかった。
 大阪に行ったとき、ビルの谷間に生えている樹木のところで盛んに蝉が鳴いていた。
 大阪から帰ってくると、新居浜でも蝉の鳴き声を聞くようになった。
 蛍が居なくなり、蝉が鳴き出して本格的な夏に突入していた。


結婚式

私の部下が結婚することとなった。結婚の相手は、彼が前に居た職場の人で、社内結婚になる。
仲人を私の上司が引き受けたが、その上司は私の社宅の左隣に住んでいた。また、新婦の上司は私の右隣の人である。結婚式では、この社宅の並びの順でスピーチをするはめになった。
結婚式の当日、引き出物の量の多さに驚いた。引き出物を入れる袋が大きく感じた。人に聞いたら、これでもまだ少ない方であるとのこと。多い場合には、この大袋以外にビールの入った篭などが渡されるとのことであった。
結婚式は、仲人のスピーチ、新郎および新婦の上司のスピーチそして乾杯へと進んだ。
乾杯の後、新郎、新婦の関係で各1名のスピーチがあったかと思うが、その後はすぐに余興が始まった。
今までの経験では、結婚式の余興はもう少し後で始まるものと思っていた。 乾杯の後、新郎新婦それぞれの関係者が2〜3人ほどスピーチし、それから余興が始まるパターンが多かった。
余計なスピーチは早く切り上げて余興を始めるのが、新居浜のしきたりなのだろうか?。
引き出物の中には、新居浜独特の「パン豆」というものが入っていた。パン豆とは、米を原料にして作った物のようであるが、丁度関東の雛あられに似たような形であった。パン豆については、新居浜大一のページを参考にしてください。


天気

新居浜の天気は場所によってかなり違うようである。平地と山寄りでも天気が違うが、平地部でも国領川の東西で天気が違うそうである。
冬には、屋根に雪の積もった車と、全然雪のない車が駐車場で見られる。
会社の独身寮は社宅からも見える高台にあるが、ある日、寮から通勤してきた人の車に雪が積もっていた。私の住んでいるところでは雪は全然降らなかったので信じられなかった。
また、夏の天気もだいぶ違うようである。
市内を車で走っていると新居浜駅の付近で大雨となり、市役所の前あたりで雨が上がった。フジグランに近づくと、道路も乾いていて雨が降った形跡が無い。この間の距離は2〜3km程度のものであり、これだけ狭い範囲で天候が違っていたことになる。