サツマイモの作り方Q&A
a. 苗の増やす方法
当倶楽部では、2月上旬頃にビニールハウスに種イモを伏せます。 温度は20〜25℃で管理します。4月上旬頃から苗の収穫が出来ます。
b.サツマイモの植え方について
早く収穫をしたい場合は、芋の数を少なくし成長を促すために直立植えします。
通常は、斜め植えや船底植えなどがあります。
c.サツマイモの良い品種と育て方
一般にはサツマイモはベニアズマ等の品種を使えばよいでしょう。最近は、べにはるかや安納芋、あいこまちなどの新しい品種が出ていてどれも簡単に栽培が出来ます。
肥料をやりすぎると茎葉が繁茂しツルボケになりますので、窒素肥料は少なめに、リン酸、カリを多めに施用し、植え付け後は充分に水を与えれば(出来れば雨が降る前か、曇りの日は、夕方に植えると水やりは要らない)後は、問題なく成長します。
d.サツマイモを栽培で追肥は必要か。
サツマイモの追肥は基本的には不要です。
e.ツルがはびこりだしました。どうすればよいか。
特に問題はありません。古い品種で紅赤などは、ツルが畝間に伸びて根を降ろし、そこに芋が着くのを防ぐためのツル返しをしていましたが、最近の品種は必要ないようです。
f.サツマイモを4月に植え、収穫したら大きく凹凸しています。病気でしょうか。
病気ではありません。地温の低い時に植えつけると、発根が揃わず、芋数も少なくなるために大きい芋が出来やすくなります。目安としては、藤の花が開花する頃を目安に植えれば良いと思います。
g.サツマイモに花が咲きましたが、大丈夫でしょうか。
品種により開花しやすいものもあります。特に“新品種のあいこまち”は、花が咲きやすい傾向があるようです。花が咲いても特に問題はないのですが、夏場の旱魃が長期間に続いた時に花が咲くことがあります。
h.収穫はいつ頃が良いか。
目安としては、植え付けして4ヶ月頃が収穫の適期になります。低温期に植えつけた場合は、芋数が少ないため大きくなる傾向がありますので、探り掘りをして確認したほうが良いと思います。5月から7月にかけて植えた場合は、芋の葉が淡い緑色に変わってくるタイミングが美味しい芋になったシグナルです。
i.サツマイモの貯蔵の方法
品種によって若干の差はありますが、温度10〜15℃ 湿度85%で保存すると春先まで美味しくいただけます。家庭ではダンボール箱か発砲スチロール箱に新聞紙で包んで入れ、部屋の片隅に置いておけばよいでしょう。温度が高くなりずぎると、発芽して食味が落ちてきますので注意しましょう。
j.サツマイモの種イモの保存方法
基本的に上記と同じでよいのですが、少し高めの温度管理をしておくと発芽が良いようです。病虫害被害のない健全な種イモを確保し、最低温度15℃で保存します。手間の面から考えると、余程大量の芋苗が必要場合を除き、植え付け時に業者から苗を購入した方がよいでしょう。よろしくお願いします。<br>
k.サツマイモが腐る原因
黒班病が考えられます。土壌や種イモで伝染します。苗は無病の種イモから増殖し植え付け前に殺菌剤で防除します。
l.葉が茂りすぎてイモが出来ない
たぶんツルボケだと思います。肥料を控えめにしてください。前作があるのなら無肥料でさつまいもの栽培をしてみてください。
m. イモの表面が黒くなる
黒あざ病だと思います。雨の多い年などは多発する傾向があります。よほどひどい場合は土壌消毒の必要があります。
n.サツマイモの連作障害
最近、つる割れ病や立ち枯れ病の被害が多くなってきています。一度、そのような病気が出ると土壌消毒をするか、数年は、サツマイモを栽培しないほうが良いようです。
o.サツマイモが甘くない
まずは、高畝にして排水をよくしてください。またチッソが多いと甘味は劣ります。産地によって当然差がありますが、リン酸吸収係数が高い火山灰地では、リン酸成分を多く施肥する必要があります。