
今、離乳食も、色々な種類のベビ-フードが売り出され、大人の食生活と同様手軽になってきています。ベビーフードの存在を否定するわけではありませんが、食生活の出発点となる離乳食からレトルトやインスタント等でと思うと、これでいいのかなと、疑問にも思います。食事は、栄養価だけが大事なのではなく、家庭で作り出すそれぞれの家庭の味も大切だと思います。
新鮮な素材そのもののにおい・味・堅さ、柔らかさ、そして作っている人の声や漂ってくるにおい・音、などすべてが総合して、家庭の味となるのかなと思います。成長していく過程の中で、この家庭の味が、「あたたかさ、やさしさ、なつかしさ」など心の中にほのぼのとした感情を育てるのだと思います。
保育園では子ども一人ひとりに合った離乳食を作り、進めていきます。信頼関係を大切にしながら、安心できる保育士に1対1で食べさせてもらい、食べる意欲の基礎作りをしています。
離乳食は口の動きとあごの発達に合わせます。舌にのる大きさ、軟らかさ、飲み込んでしまわない調理の形態を工夫し、きちんと咀嚼して食べられるようにゆっくり進めています。