心が病んでいく状態を簡単なイメージで説明してみようと思います。 (かなり大胆な説明なのでお医者様からは怒られそうですが・・・。)
人は自分のことをあまり意識せずに生きています。 何かに夢中になっているとき、満足しているとき、自分があることはあまり意識しません。 仮に自分がいることがわかっても何の不自由もありません。 こういときの自分は○ですね。
幸せを感じるときは、変わらなくていい自分を実感できているときです。 このとき、感じている自分と考える自分が一致しています。幸せなときは幸せを感じる以外の自分はどこにもいませんから。
ただ、いつまでも幸せのままでいられるわけではありません。 満足しているままだと堕落してしまいます。 人は常によりよいものを追いかけます。満足した状態から少しずれた状態でいます。 その状態で何らかの努力をしているから人は成長していきます。
仕事をしたり、何かにこだわっていると、本来の自分から離れてしまいます。
「本当は休みたいのにずっと仕事を続けている」「業績を上げたい」「義理と人情を両立したい」
こう思っていると、自分はいつのまにか四角になります。
この状態を維持するために心は「思い」となって自分の中を駆け巡っています。
「本当の自分、感じる自分を押し殺そう」「理想を追い求めよう」といった思いです。
ですが、自分の外に出て行けるエネルギーは○と四角の重なっている部分です。
その部分でしかエネルギーは外に向かって出ていかないのです。
実際に出て行くエネルギーが少なく実績も上がらないのにそれでも心の中で思いだけが渦巻いて
自分ではどうしようもなくなった状態。
エネルギーを使いきって、やる気が出ない状態が抑うつ状態だと私は思います。
「気分変調性障害」というとやる気満々の「躁」の状態も含まれます。ここでは日本人に多い「うつ」に関してだけとりあげます。