もしあなたが、どうしようもない気分の落ち込みに見舞われたらどうするでしょうか?
どう言うわけかわからず、やる気が出なくて、眠られなくて、でも、周りからは期待されて・・・。
普段通りに仕事はできなくて、ミスばっかり目立って・・・。
そんな状況に追い込まれたら、あなたはどうしますか?
もしあなたが普通の状態なら、もう少し頑張ろうとか思って、気を取りなおしていろいろなことをすると思います。
気分の落ち込みに見舞われた人や、お医者様から心の病気だと言われた人も、あなたが想像したとおり、何回も何十回も頑張って今の状況を抜け出したいと思っているのです。
ですが、本当に気分が落ち込んでしまっている人は、その方法ではどうしようもない状態になってしまっているのです。
心の病気になっている人もそうでない人と同様にその人なりに頑張っています。
普通の人は、多少気分が落ち込んでいても、気合で何かをしようとします。では、気合で仕事をするということはどのようなことでしょうか?
力仕事をするときには、声を出して自分の力を一つの方向に持っていくことがあります。人間の体は、自分の力を出しすぎないように力を出すことを制限する仕組みがあります。しかし、生命の危機にさらされたり、自分の大切なものを守るためなら、普段出ない力を出すことができます。「火事場の馬鹿力」はこのことを良くあらわしていますね。自分の力を制限している仕組みを解除する簡単な方法は声を出すことなのです。
でも、この力は一時的なもので長続きはしません。