キリストさんが、意地悪なパリサイ人?(すみません。聖書の世界は詳しくないのでどう言う立場の人かは良く知りません。)に
「おまえの教えの中で一番大事な教えを一言で言え」
と質問したところ、キリストさんは
「汝の欲せざるところ、人に施すことなかれ。」
と言ったそうです。
要するに、「自分がして欲しくないことを他人にしてはいけません。」ってことなんですけど、これは人間関係の基本中の基本だと私は思います。
「自分がして欲しいことを他人にする」のは自分を押しつけていることですね。
「心の病気になったら自分はこんな事を望むだろうから、あの人にはそれをしてあげよう。」と言うのは間違いです。それでは、相手を主体として考えるということがでがきていません。
だからといって何もしないのは、その人の存在を無視しています。
あなたは心の病気にかかっているわけではないので、心の病気の人の気持ちは多分わからないと思いますが、
自分がその人の立場になったとき、これだけはしてはいけないだろうなあと思うこと以外はしてあげていいと私は思います。
それで、「これだけはしてはいけないだろう」ってことが何かということが、あなたにわかりますか?
えっわからない・・・。
そうですか。それは私にもわかりません。
それは、私に聞く問題ではなくて、あなたが何とかしてあげたい誰かに聞くべき問題だからです。
「私は、あなたがして欲しくないことが何かがわからないから教えてね。」
とあなたが、心の病気を持った人に聞くことができればそれでいいと思います。
それをきちんとせずに、あれこれあなたが悩んでも仕方がありません。
そして、その問いに対して、何らかの答えが返ってきたら、できるだけその要望に答えるようにしてあげて下さい。
何に苦しみ、何を問題にしているかは、苦しんでいる本人から聞き出すのが本当でしょうから・・・。