心の病気、特に抑うつ状態になると、そのことを本人は周りに知られたくないので、周囲は気がつかない事が多いです。
もしあなたがその人が苦しんでいることに気付かなかったら、そのことを自分で責めてはいけません。
「どうしてもっと早く気がつかないのか」とか「あの一言があの人を追い込んだのでは」と考えても過ぎた事は仕方 がありません。
それに、あなたが悪魔でもない限り、一言言っただけで落ち込むことなんて滅多にないと思います。
抑うつ状態になるときは様々な条件が複雑にからみあっていて、何か1つの原因であることなんてありません。
だから、自分を責めずにその人のそばにいてあげて下さい。
抑うつ状態になったときは、何かをしてあげるにしても、何かをしないにしても、苦しんでいる人が望む事をきちんと理解することから全て始まります。
自分を責めていると、考える主体は自分の中に閉じこもってしまって、苦しんでいる相手の立場をきちんと理解できません。
周りにいるあなたまで、抑うつ状態になってしまったら、何もできない人の代わりに何かをしてあげることはできなくなります。そして、それであなたが苦しむことは、周囲にいるあなたにとってもよくないし、本人もつらい状態が長く続くことになりますもの。