悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 鬱病 摂食障害)
摂食障害
状況
過食嘔吐するときの状況
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過食をする人の話しを聞いていると、過食嘔吐をするときはおおむね以下のような状況です。
- 必ず一人で食べている
- 家族や友人と一緒に食卓を囲んでいるときは、普通の量を普通にお話ししながら食べる
- 家族がいても自室に戻るとか、一人暮しの部屋に戻ると、思いっきり食べてしまう
- そして、食べ過ぎて気持ち悪いとか、太るのが恐いという理由で、トイレの中で食べたものをやっぱり一人で吐いてしまう。
自分がそんなひどいことをしていることを誰にも知られたくない。だから誰にもわからないように食べて吐きます。家族でさえそういうことをしているのがわからないこともあろます。「誰にも言わない、相談しない。」というだけで、心の中には吐き出せないものが溜まっていきます。
安心
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人を含む動物は物を食べると安心します。
自分にとって必要なエネルギーや体を維持するためのものを得たのですから、それ以降は活動しなくていいという安堵感を食べ物は与えてくれますね。
無性に何かを食べたくなっているときは、安心したいという気持ちが強くあらわれているような気がするのです。
- 一人自分の部屋に戻って一人になっても安心していたい
- いろいろなストレスに見舞われていても、一時の安心を得たい。
- 容姿のことでいじめに合った思い出が吹っ切れなくて、痩せようと思っても思うように痩せられず、そんな自分が嫌でストレスを溜めてしまい、さらにそのストレスを解消する為に過食してしまう。
- 自分に自信が持てなくてついつい食べる事で、自分の存在を確認しているように思える人もいます。
そのような嫌な気持ちになったとき、何かを食べることで自分の気持ちを落ち着けようとしているのではないでしょうか?
吐く
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そうやって、安心できたはずなのに、その後、襲ってくるのは、後悔です。
- 痩せていない自分は全く価値が無いと思い込んでいる人。
- 過食する自分を嫌っている人。
そんな人たちは、食べたものを吐き出してしまいます。
繰り返し
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そうすれば、確かに体に余分な脂肪がつくことは防げるかもしれません。しかし、最初に求めていた安心はトイレに流した食べ物と一緒に消えてしまいます。
安心が無くなるので、また、食べる。そして、そういう自分が嫌になって、また吐くということを繰り返してしまいます。
逆に過食嘔吐に無縁の人は、「食べても太らない人」「太っていても気にしない人」「体重や容姿は自分の価値に無関係だと思える人」「食べなくても安心している人」となるみたいです。
そういう人もいるのに、過食嘔吐の人はそういう思いに切りかえることは簡単にできません。「安心と食べ物」「容姿と価値」が複雑に絡み合っていて、そのような関係を簡単に切りかえることができないから悩んでいるのであり、辛い思いが継続しているのです。