「ことの始まりはダイエットからだった」と沢山の人が言います。でも、最初から目標を決めて取り組んだ人は少ないです。それに痩せることで「彼にもてたい」とか「異性を引きつけよう」とかいう積極的な目標があることは稀です。どちらかというと誰かから批難されるのを避けたい。みんなによく思われたいという思いで、ダイエットを始めている人が多いです。
でも思い込みで過激な状態になっていませんか?
ダイエットは適切な目標を定めて下さい。どこまで安心してダイエットできるかを見極めて、目標体重になったら、その体重を維持する程度にしましょう。身長はあきらめられるのに、体重は自分で操作できる。確かにそうかも知れませんが、どんなものでも限度があります。それをわきまえて下さい。
自分が人に比べてどの程度痩せているか客観的に見ることは非常に大切です。身長と体重の関連性は各種統計情報(学校保健統計調査)-文部科学省に各年度ごとの統計情報が公表されています。(社会人になってしまうとこういう統計は得られないので、17歳以上の人は参考に見て下さい)この中に「身長と体重の相関表及び身長別体重の平均値」が示されています。
参考までにH16年の統計で代表的な数字をあげてみると身長と体重の関係を評価する指標があります。BMIです。この数値は「体重(kg)/身長(m)/身長(m)」で求められて、18.5以上 25未満が正常となります。
計算が億劫な人の為に表にしておくと
身長 | 下限体重 | 上限体重 |
---|---|---|
165 | 50.5 | 68 |
160 | 47.5 | 64 |
155 | 45 | 60 |
150 | 42 | 56 |
145 | 39 | 52.5 |
初潮を迎える時期は人によって異なりますが体重47kgを超えたときからはじまることがよく知られています。ある程度の大きさにならないと母親になれないのかも知れません。47kg以上がその境界になるようです。
女性ホルモン(エストロゲン)はその1/3が脂肪細胞から作られるので、女性であることを維持するにはどうしてもある程度の脂肪が必要なのです。
女性ホルモンが足りないと骨粗鬆症になる可能性が高まります。
特に成長期に栄養不足の状態で過ごすと、成人してからいかに栄養状態が良くても充分に機能する体には戻れません。中学や高校に行っている間は無理なダイエットはしないで下さい。