悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 鬱病 摂食障害)

すんだひとみ
澄んだ眸
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摂食障害

責めない

いつものパターン

 普通、人は何か自分に不都合なことに出くわすと、それを避けようとします。
「過食したい」という思いが頭の中に沸くと、その思いを忘れようとしたり、その思いからできるだけ遠くに逃げ出したいと思います。あるいは、その「過食したい」という思いと対決したり、我慢したりします。

 でも、この逃げたり、戦ったりすることは、結局うまくいきません。なぜなら、「食べたい」という思いは、自分自身が本能と結びついているからです。

 そして、食べたことで自分を責めます。吐いたことで責めます。なにもかも自分の意志の弱さのせいにします。

ちょっと考えよう

 でもよくよく考えて見てください。食べることは命の源を得ることで、食べること=生きることです。それを削ると言うことは、自分の命を削ることと同じです。そういうことを我慢するには、命をかけた相当強い意思が必要です。

 「食べたい」という思いとの戦いで勝てない自分を責めても仕方ありません。その辛さ、苦しさをよりよく生きる方向に向けることが大切です。

本当はどっち

 過食嘔吐を巡ってはいろいろな気持ちが渦巻きます。悲しい。みじめ。辛い。嫌だ。止めたい。そういう思いが沢山あります。 本当の気持ちはどちらでしょう?

  • 悲しさ、みじめさ、辛さ?
  • 治したい、抜け出したい?

 圧倒的に悲しさ、みじめさ、が強いです。でもその中で少しだけ「治したい」という思いが見えていると思います。 抜け出せないことが悲しい、辛い、ということは、それぐらいまで過食嘔吐から抜け出したい気持ちが強いということではないでしょうか?

全部抑えていませんか?

 「自分を責めること」でいろいろな気持を全部抑えてしまっていませんか? 「治したい」気持ちまで抑えてしまうと、本当に抜け出せなくなってしまいます。 「治したい」気持ちに暖かな愛情を注いで充分エネルギーを与えることがとても大切です。

自分だけは責めないで

 あなたの街にはどこかに鳥がいると思います。でも「自分を責めている鳥」というのは見かけません。 おなかがすいて餌を探している鳥はいるかもしれません。 病気を治すために休んでいる鳥をもしかしたら見かけることがあるかもしれません。 そういうふうに自然に「食べたい」気持ち「治したい」気持ちを認めることができればいいですね。

状況
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