そんなとき、ふと見たナイチンゲールの言葉に釘付けになりました。
「いったいなんのために、他人の目、他人の勝手な期待、他人の意見などに悩まされる必要があるのでしょうか。自分のやりたいことをやらないで、他人から言われるままで生きた人で、優れたこと、有用なことを成し遂げた人は、今だかつて誰もいないのです。」 (「看護覚え書」より)
彼女は
でも、彼女の人生を見てみると、その言葉はうなずけることだとわかりました。彼女は大富豪の家に育ち、周囲の反対を押し切って、当時は下女よりも身分の低い看護の仕事を志した人だったからです。
彼女は周囲の反対と自分のやりたいことの板ばさみに合って神経症になったとも記されてありました。クリミア戦争で負傷した兵士の看護をしたときも、兵士を消耗品のように扱う陸軍と患者の待遇について徹底的にやりあったようです。
もしかして、自分が消えてしまいたいと思う間は、他人の人生を自分の人生よりも大切だと考えることで、自分のやりたいことを見ないようにしているのではないでしょうか?
それであなたが生きたことになるのでしょうか?