感情は小出しにしながら仕事をしましょう。
仕事をしていて「こんな仕事するの私はいやだあ」と思いながらそれをぐっと自分の中に抑えこんでいるとそれだけで疲れてしまいます。
ですから、ときどき、「こんな仕事するの私はいやだあ」という感情を表に出す必要があります。
もちろん、「こんな仕事するの私はいやだあ」と面と向かって言えればいいのですが、なかなかそれは声に出しては言えないですよね。
しかし、声にださなくても、感情を表に出す事はいくらでもできます。
「ふにゃあ〜」とか言う息抜きの言葉にならない声とかで表現する方法もあります。
さらに、「こんなことはいやだけど私の立場じゃ言えないなあ」と言うこともできるかもしれません。
こう言えば、仕事が嫌だという事と、それは言えない事だという両方を同時に言えることになって気分はすっきりとまではいかなくても、一人で黙っているよりははるかにマシです。
私の場合は病気から社会復帰した時点で、自分の思った事は他人がその発言をどう思うかをあえて考慮せずに言葉にして出すようにしました。
そうしないと自分の心の中で言えなかった思いが渦巻いて仕事の効率が下がってしまうからです。
今でも何か上司が仕事を頼んでくると、まず一言
「いや!」
さらにお小言を続けます。
「そんなめんどいことできませんよお!」
「なんで私が今それをしないといけないんですかあ!」
なんて平気で言います。
文章だけみると即刻解雇されてもしょうがない内容なのですがそれでも言えます。
それは、私がへらへら笑いながら言っているからなんです。
結構きつい事を言ってはいるのですが、にこにこ笑いながら言うので、相手は言葉どおりにには受け取りません。
笑いながら言うと、言いたい事が言える上に、相手は本音でいっているかどうかわからないので、これは、結構お得な感情表現のやり方だと思います。
(猿ですら、何かをごまかすときは笑うらしい。人間が笑うのはごく普通のことですね。)
言いたいことを言っている間の私はその仕事を受けたときの心の準備をしているのだと思います。
表面的には上司に「私はその仕事をするのがいやなんだなあ」といった思いを発散しているだけにしか映りませんが、私の中の心は動いています。
「私はこんな仕事はしたくないんだあ」と言う思いを発散しながら、「だけどもそれをするんだよ。」というふうに自分で自分をなだめて行く方向に、心は動いていると思います。
このように、うまく感情を発散できると自分おなかに溜まるものがなくて、「言いたいことが言えた」と言う思いで仕事にとりかかることができます。
さらに、自分の心の中を整理することができます。
もしかすると、上司がその仕事の内容を譲歩してくるかもしれません。
しかし、この頃は、相手のほうでも
「おまえに用事を頼んだあとの5分間の発言は聞かんようにしとる。」
と言って笑っております。
それはともかく、結局なんだかんだ言いながら仕事はやるはめにはなるのですが、言いたいことを言った後のほうが良い結果が出るみたいです。
仕事をする覚悟は笑いながら文句を言ったときにできているのですから。
それに、結果がうまくなくても、「だから最初にああいったでしょ」と言う事ができるし、気分はとても楽ですね。