ある引きこもりの女性が、「私とのメールの相談の内容を自分のホームページに公表したい」という提案をしてきました。そのことがきっかけで、ホームページができました。
その当時の私は、自分のホームページを作ってまで、心の病気の事を公表する勇気はありませんでした。
でも、その女性の「個人のメールの内容を公表してまで世間の引きこもりの人の役に立ちたい。」という熱意に満ちた行動は私の心を動かしました。引きこもりで苦しんでいる人でさえ自分の苦しみを公表しているのに、私はここで何をしているのだろうと思ったからです。
その女性は、既に引きこもりから卒業して、「青春を取り戻す」ことを目標に新たな人生を歩みだし、結婚して立派なお母さんになっています。
彼女が作った私と彼女とのメールの内容を公表したホームページは今はもうありません。 ですが、彼女の熱意は今もこのホームページを運営する元気のもとになっています。
彼女のホームページが無くなったことを期に私のホームページのタイトルを変えました。そうすることで新たな出発をしたいと思ったからです。
よりよく生きていくためには、自分のこだわりや他人の気分に惑わされずに「澄んだ」気持ちで自分を含む世の中を受け入れたほうがいいと私は思います。
ひとみと読む字には「瞳」がありますが、これには子供のつぶらな瞳という意味があるようで、単なる物を見るものをあらわす「眸」という字を使うことにしました。
これがこのホームページを「澄んだ眸」というタイトルにした理由です。