交流分析(Transactional Analysis=TA)は1950年代半ばに、アメリカの精神科医であったエリック・バーン博士によって、フロイトの精神分析を土台として開発された、人の心と行動を分析する新しい心理分析システムです。
TAは、一つのパーソナル理論で、個人が成長し変化するための体系的な心理療法で、コミュニケーション理論や児童発達理論などにも関係があります。
交流分析はさまざまな理論や分析によって、自分自身を自分自身でコントロールする「自律性」を獲得します。まず、自己の「気づき」を促します。この気づきにより「自活生」を獲得し、「親密」な人間関係が築けることを目指します。
自分の考え方や行動のくせを自ら自覚することはよりよい人生を送るために大切なことです。 TAはさまざまな理論や分析によって習慣によって埋没しがちな自己の気づきを促します。
自分の行動を知り、ありのままの自分を受け入れることで、人は自分自身の本来持っている能力に目覚め前向きに生きていけるようになります。
TAは人間関係のよりよいヒントを豊富に用意しています。どんなことでも率直に話し合える人間関係のためにTAをお役立て下さい。
次のような疑問に答えるために、TAには7つのジャンルがあります。これらのジャンルは相互に関連してあなたの人生をよりよいものに導きます。
人の心の中には「親」「大人」「子供」の自我状態があります。この自我状態をグラフ(エゴグラム)などを用いて理解します。
他人との交流のうち、主に対話することを通して行われる交流についてお互いの自我状態を交えて分析します。
他人との交流で各々が何を求めているかを「ストローク」という概念で説明します。
「『自分』および『他人』は私が生きていく上で頼りになるのか?」という基本的な態度を「人生態度」としてとらえ、説明します。
ほかの人と一緒にいるときに、ストロークを得るためにどのような時間の使い方をしているかを考え、その人の生き方のパターンを説明します。
同じ人とおなじようなパターンでいつも不快な気持ちがする。このことをTAでは「心理ゲーム」としてとりあげます。そして、その回避方法を示します。
幸せになりたいと願いながら、何か邪魔しているような気がしませんか?子供のころに得た人の世で生きていく指針のようなものを脚本といいます。この脚本を検討することで現実に即した新たな脚本への修正を目指します。