人が他人を認める行為を交流分析ではストロークと呼びます。
交流分析は英語文化圏で始まった言葉なので、日本語では「ストローク」という言葉には多少違和感があります。私の感覚では「ふれあい」とか「かかわり」いった言葉が「ストローク」という言葉に一番近いような感じがします。
例えば、「相手に視線を当ててやわらかい表情をしてあげること」を交流分析文では「ストロークを与える」という表現をすることがあります。これは、やわらかな表情をして、あたたかなふれあいを求めたと言い換えるほうが自然ですね。
今のは肯定的なストロークの場合ですが、交流分析では棒でたたいてもストロークを投げかけたことになります。この場合、棒で叩くという暴力的な「かかわり」をもった、暴力的な「ふれあい」しかもてない。などと言うほうが日本語としては自然に聞こえると思います。
人が他人と接して生活している限り、
ストロークをお互いに交換していると言っても過言ではありません。
人は人とのふれあい無しでは生きていくことはできないものですから。
以降のページではこのストロークについて説明します。