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ストローク経済

制約的な禁則

このように、ストロークは人が生きていくために必要なものです。 このストロークの量をコントロールすることで、親の意のままに子供をあやつる行為を普通の親はしてしまいます。 親が子供を誉めたり、認めたりする頻度をわざと少なくして、親が子供に与えるストロークの価値を高めるようです。
市場に出回るストロークという品物の数が少なければ、品物の値段は高くなりますね。
以下の制約的な禁則は親が子供を自分の思うようにあやつるために子供に教える禁則です。

与えるストロークを持っているときに、ストロークを与えるな。
なんかしてあげたいなと思っても、安易に実行しない。
いいことは、たまにするから価値がある。

ストロークが必要なときにストロークを求めるな。
「わがままいわないでね。我慢してね。」といって親は子供を教えますね。

もしそのストロークが欲しければ、それを受け入れるな。
やってもらいことをしてもらっても、安易に受け入れたら
もっといいことはやってもらえないよ。

欲しくないストロークを拒否するな。
親の批判はきちんと受け取ってね。

自分自身にストロークを与えるな。
自分に満足するなんてとんでもない。
親のストロークを求めなさい。

でも、肯定的なストロークは出そうと思えばいくらでも出て行って、それをすることにそんなに労力はいらないものです。
気持ちのいい挨拶なんて、無条件なプラスのストロークですよね。
少なくとも、相手を認めてあげています。
やさしい視線をなげかける。これだって立派な肯定的なストロークです。
ちょっとしたことを手伝ってあげることだって、そんなに労力を使いません。
落ちているものを拾ってあげる。親切にしてあげる。 適度な挨拶。ちょっとした視線や表情にどれだけの精神力がいるのでしょうか? それを全部やったとしても、自分の持っている能力の1%程度でできることだと思います。

だから、ストローク不足を感じて、それがとっても嫌だったら上の禁則を解除すればいいのです。

禁則の解除

幼いころ、ストロークを与えらずに育てられた子供は、言葉や運動能力、身長や体重などの身体的な成長までも止まってしまいます。 これは、母親が母親らしい働きかけをせずに育てられたスーザンのケースがよく知られています。 私もスーザンの記録ビデオを見たのですが、その子供の表情がまるで人形のように無表情だったのがとても印象的でした。

与えるストロークを持っているときは、ストロークをたっぷり与えましょう。
気持ちの良い挨拶。親切。余裕があればやって下さい。

ストロークが必要なときにストロークを求めて下さい。
辛かったら、辛いといっていいです。
泣き言を誰かに聞いて欲しかったら好きなだけ電話をしてください。
メールも好きなだけ打っていいんです。

もしそのストロークが欲しければ、それをどんどん受け入れて下さい。
自分が受け取って気持ちの良いストロークは、ちゃんと受け取って、 送ってくれた人に感謝の気持ちを伝えましょう。
辛い気持ちを受け取ってもらえるのなら、相手に遠慮せずどんどん受け取ってもらって下さい。
ストロークが不足しているのを感じたら、いろいろな場面で支援を求めましょう。

欲しくないストロークを拒否しなさい。
自分にとってイヤな事ははっきり断っていいです。
当然、相手が拒否してきたら、きちんと引いてあげることがとても大事です。

自分自身にストロークを好きなだけ与えてください。
自分自身に「大変だねえ」「よくがんばったね」などと言ってあげてください。

 

心が無限の大きさを持っているのと同じように、ストロークは無限に与えることができます。 NPが不足している人はこのストローク経済から脱出することを考えて下さい。
ストロークは通貨とは違って、いくら出しても自分の中から自然と湧き出てくるものです。 それに、ストロークを出していると、他の人からストロークが集まってくるようになります。

ストローク飢餓
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