悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 鬱病 摂食障害)

すんだひとみ
澄んだ眸
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脳の状態

 近年、脳の中を画像化する技術によって、うつ病の人の脳には特徴があることがわかってきました。

 人の脳の研究は人のプライバシーや人格に関わる部分が多いのでなかなか研究が進まないようです。ここでは、症状を理解するため読んでいただければありがたいです。

前頭前野の活動低下

 前頭前野は総合的な人間の前頭前野には以下の機能が備わっています。

  • 思考する
  • 行動を抑制する
  • コミュニケーションする
  • 意思決定する
  • 情動の制御をする
  • 記憶のコントロールをする
  • 意識・注意を集中する
  • 注意を分散する

 うつ状態で考えがまとまらなかったり、怒りやすくなったり、いろいろなことを決めることができなくなります。これは、前頭前野が弱っているからです。

 こんなときは重要な判断を先延ばしにしたほうがいいに決まっています。

海馬の萎縮

 海馬は一時的な記憶を司る部位です。長期記憶を行う部位は側頭葉です。これをコンピュータで例えるとハードディスクにあたります。海馬はメモリーにあたるところです。ここが萎縮していると、作業効率が著しく低下していることが想像できます。「簡単な計算がパパッとできない」この理由は海馬が萎縮しているからだと理解することもできます。

 視野が狭まっているのもこのためかも知れません。

 脳細胞は増えないという説がありました。しかし海馬は萎縮しても回復することが知られているので、安心して下さい。

 ちなみに、海馬が大きい職業は「タクシーの運転手」さんらしいです。

 運転手さんのお仕事は
  • 現在位置を3次元的に把握
  • 刻々と変化する道路状況を的確に把握
  • 状況に応じた道順の選択、運行計画の立案
  • お客さんへの対応
  • 所属会社への連絡など
 を同時に行う必要があります。このようにいろいろな事柄をすばやく認知、判断し、体を使って仕事をしていると海馬は鍛えられるみたいです。
体の状態
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