悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 鬱病 摂食障害)

すんだひとみ
澄んだ眸
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休養

 うつ病と診断されたら何が何でも休んでください。休むということは、単に仕事をしない。何もしない。ということではありません。体が回復するために必要なことを積極的に行うということです。十分な休養を惜しみなく取って下さい。

負荷を減らす

 うつになっているときは作業効率は本人が思う以上に落ちています。

  • 海馬が萎縮し(メモリ縮小)
  • 前頭前野の機能低下(CPUの不調)
  • 神経伝達物質のアンバランス(伝送経路の異常)
になれば、その状態で頑張り続けても、十分な成果が得られません。
(ぼろぼろのパソコンで仕事をやり続けることと同じです)
そして仕事をしている自分自身が相当傷つきます。周囲の人たちに迷惑をかけてしまいます。

 あなたしか知らない情報を握っていて、周りに迷惑をかけてしまう場合があります。こんな場合は、知識を他人に伝えることのみに専念して、新たな仕事などは極力避けましょう。

 判断力も落ちているので、大切な決断は避けて下さい。抑うつ状態で行う予測はほとんど悪いほうに傾いています。そのような状態では客観的な計画が立てにくくなります。

 過負荷状態から健全な状態に立て直すには、与える負荷を減らすことが第一です。

代謝機能の回復

 負荷を減らしたら、次は体の代謝機能の回復です。睡眠薬を使ってでも睡眠時間を確保して下さい。眠る前のお酒は控えましょう。アルコールは意識レベルを下げて、眠りやすくなりますが、睡眠自体は浅くなるので注意が必要です。セロトニンやメラトニンの原料となるトリプトファンは牛乳やバナナに多く含まれています。眠る前はホットミルクなどがお勧めです。

規則正しい生活

 人間の体内時計は25時間です。そして、太陽の光を浴びることで実際の時刻合わせをしています。(仮に体内時計が24時間だと、地軸の傾きによる季節の変化に適応できないからこういう仕組みになっているのかも知れません)現代社会は夜の闇を明かりによって克服してきました。自然では絶対条件だった光をコントロールできるようになりました。けれど、生活リズムを自分で管理する必要が出てきました。

 朝起きたら、強い光を浴びてください。代謝機能が回復してくると、睡眠誘発物質のメラトニンが光を浴びた14時間後に自然に放出されて眠りやすくなります。

神経伝達物質
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