悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 鬱病 摂食障害)

すんだひとみ
澄んだ眸
clear aspect

バランス

「気持ち」に「考え」を合わせましょう。

 気分の落ち込みが長い間続く場合は、本来の自分自身に戻ってみましょう。それには追い求めていた理想や目標から少しはなれて、自分の感じる気持ちや感覚を大切にすることが必要になってきます。

よりよい人生を

 病気を治すために休養は必要です。充分休んだ後には、元気に働く必要があります。この世の中を生きていくには身の丈にあった努力や精進がどうしても必要です。

身の丈にあった目標

 とりあえず「身の丈にあった目標」を持ちましょう。これは、遠い目標をあきらめることではなく、「やりたいこと」のうち「気持ちが了承できる部分」をきちんと定めることです。今の自分からほんの薄皮一枚上を目指して、そこに全力を注ぐことです。

やわらかく、しなやかに

 バランス良く生きることをまず意識しましょう。(ほこ)が必要なときは矛を使い、(たて)が必要なときは楯を使う。矛が要らないときには鞘をつけて子供の手の届かないところにしまい、盾がいらないときには花でも添えて壁に飾る。そういった互いに矛盾するもの同士を優しく受け止め、必要に応じて適切に生きていく。こういう姿勢が身につくと、無理なく生きることができると思います。

うつになる人はどうも「固い」「まじめ」「周囲を気にしすぎる」「内なる頑固さを表に出さない」といったイメージが私にはあります。

人はなかなか変わることはできませんが、徐々に「やわらかい」とか「しなやか」というイメージを意識していれば、そのうちじわじわ変わります。そうしていけば、病気の再発の心配は徐々に薄れていくと思います。

こだわりから自由に

 人はいろいろなこだわりを持っています。ひとつのことがきちんとできることは素晴しいことです。それがが生きている証しのように思えるときもあります。でも、そのこだわりをひととき置いていけると、人生の幅は広がります。

こだわりを持てとか持つなとか勧めているわけではありません。こだわりを持つ持たないといった束縛から自由になれればいいのです。

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