悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 うつ病 摂食障害)

すんだひとみ
澄んだ眸
clear aspect

不眠

網様体の事を考える

 人は、外部の刺激が無くなると、眠たくなります。
視覚や聴覚などの刺激は一旦「網様体」とよばれるところを経由して脳に届きますが、 この網様体は自動的に刺激の量を調整してくれます。
 雨が降り出すと、最初は雨音が気になりますが、そのうち気にならなくなるのは、この「網様体」のおかげです。  単調な刺激が連続して起こると、それにいちいち反応していては脳がもたないので、 そのような刺激は小さく伝わるように「網様体」自身が調節してくれます。
 この「網様体」は、脳からの指令で、ある特定の情報を選択して強調することもできます。
 例えば、人の話しを一生懸命聞かないといけない状態になったとき、その人の話し以外は耳に入ってきても意識には残りません。
 不眠になるときは、「眠れない事」に頭が集中しています。眠りを妨げる「何か」を強調して探し出すように指令があたえられているので、外部のちょっとした刺激に対してとても敏感になっています。
 だから眠れないのです。
(睡眠薬や安定剤はこの網様体から脳への刺激を少なくするお薬です。)
 あなたが、眠れないときに考えている事は何ですか?

 眠れない事自体が心配ですか?
 それとも、別のもっと心配することがあるのですか?
 人間は考える事を自分の意思で止めることはできません。
 でも、考える事の程度を変えることはできます。
 もし、あなたにお子さんがいて、夜に健全に寝ているようなら、寝ている子供に子守唄を歌ってもらってください。
 寝ている子供は子守唄の名人です。
 子供の寝息をよく聞いてください。
 そして、子供の寝息のリズムに合わせて、自分も深くゆっくり息をすることだけに集中してください。
 子供が2回息をしたら、自分が1回ぐらいかな?
 (別に子供じゃなくても奥さんや旦那さんの寝息でも結構です。)
 低い刺激にだけ集中していると、網様体そのもののもつ連続した刺激を弱くする機能がうまく働いて、刺激自体が少なく感じるようになるのでやってみてください。

何も考えないことを考え続ける
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