悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 うつ病 摂食障害)

すんだひとみ
澄んだ眸
clear aspect

そこで私は考えた

 そうなると気分は最低で、食事は楽しめません。
 なんでこんな思いをしながらご飯を食べなきゃいけないんだとも思いました。

 そこで、私は自分の左手を見ながら考えました。(悪妻は夫を哲学者にします。)  世の中にはいろいろな人がいるはずだと。
 世の中の人には、食事の時に相手の手の位置を全く見もしない人がいるはずだ。この人を左手の人差し指の人としましょう。
 そうじゃなくて、やっぱり相手の手の位置を見る人がいることも確かです。この人は中指さんかな。
 その見る人の中で、左手が添えていないと「無作法だ」と感じる人と感じない人がいるはずで、感じる方を薬指さんとしましょうか。
 そんな人の中にも、旦那がそうすることを許せる人と許せない人がいて、許せない人を小指さんとしましょう。
 その許せない人の中でも、お皿を投げたり、おかずを捨てる人と、そうでないひとがやはりいて、お皿を投げたり、おかずを捨てる人を親指さんの人としましょうか。

指の数だけ

 こうして左手を眺めると、左手を食器に添えない人を見たときに、どの対応を取るかには指の数だけの可能性がありますね。
 でも、私のお嫁さんはどう言うわけか瞬間的に「親指を選択する人」であるみたいです。
 この態度は、特に考えも無く、人を指すとき人差し指を出すような感覚で特に理由もなく自動的に行われています。
 彼女は馬鹿みたいに同じ行動を繰返していることに私は気づきました。そう思ったとき、私は私自身のことを考えました。私は5本の指のうち、どれでも自由に選ぶことができる。それは、1つの指しか選べない妻に比べてとても豊かなことじゃないかと。あるときは私は左手に無関心でいられるし、あるときはこだわることもできる。食事の状況に応じて自由自在な対応が私には可能だ。
 妻は食事の時に不機嫌になるだけの規則に縛られて、そこから抜け出せないことにも気づきました。それはとても不幸なことだと。
 さらに、私の左手の位置で機嫌が良くなったり、悪くなったりすることは、妻の機嫌のリモコンをわざわざ私に握らせていることと同じことだとも思うようになりました。
 妻の機嫌をコントロールすることはとっても簡単で、食事中に左手を添えなければ不機嫌にすることもできるし、逆に機嫌よくさせるには、食事中に左手を添えるだけでOKですね。
 そう思うと、私の気分はとっても楽です。
 今日はどんな機嫌にしてやろうかと思って食事に臨むことができるようになり、左手を添えることを忘れることも少なくなりました。

妻の振り見てわが身をなおせ

他人の自動思考は簡単に見つけることができます。私の妻の「左手を食器に添えずに食事をする夫には怒りをぶつけていい。」というのが彼女の自動思考です。
それと同じように、私の中にもいろいろな豊かな可能性の中から一番不幸な選択をしているようなことはないかと考えるようになりました。そうするといろいろな問題が浮かび上がってきます。
「専業主婦を持っている旦那は家事はしないもの、なんてたって食わせてやっているのは私だ!」
「そういう妻は夫に文句は言わないもの」
なんてね。
何の理由も無く自動的に決めてることのいかに多いことか・・・。
その思考の結果、私はどんなに悲惨な思いをしたのか・・・。
あなたも左手を見ながら相談してください。


スケッチなんかしたの高校生のとき以来です。
へたな絵でごめんなさい。

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