悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 うつ病 摂食障害)

すんだひとみ
澄んだ眸
clear aspect

うつ度の測定

程度

 現実的な考え方の第一歩としてしなければならないことは、とりあえず自分の「うつ度」を計ることです。
 今、自分がどの程度落ち込んでいるかあなたにわかりますか?
 自分がどの程度落ち込んでいるかわからないのに、どうなれば落ち込んでいないかをどのように判断するつもりでしょうか?
 そんなこと考えてもみなかった人が沢山いると思います。私もその一人でした。自分で自分の気分を客観的に見ることなんて誰も教えてくれませんものね。
 でも私は抑うつ神経症と診断されて、自分がこのわけのわからない病気から治りたいと思ったときに、自分の落ち込んだこの状態がどの程度悪いのかを知りたいと思いました。現在位置もわからず、目標地点もわからないままではどんなにエネルギーがありあまっていても、奇跡でも起きない限り目標地点の「普通の気分」に到達することは困難です。仮に奇跡が起きて良い気分になれたとしても、それが本当に「普通の気分」なのかがわからなければいつまでも悩みつづけることになります。
 私としては客観的に自分の心の状態を知る必要がありました。落ち込んでいるときも相当すごい落ち込みなのか、軽い落ち込みなのかわからないと、それに伴う対処も異なる筈です。ですから、私は自分がどの程度の抑うつ状態なのかを知るために、うつ度を定期的に計っていました。当時はロータス123を使っていたのですが、JavaScriptを使えるようにしているので、下線部をクリックしてご自分のうつ度を計って見てください。(新しいウィンドウを開いてそこに表示します。)

普通の気分

 どうですか?
 自分がどの程度落ち込んでいるかわかりましたか?
21問の質問のうち最も左にある項目を全て選べば、普通の気分です。逆に右の方向を選ぶようでしたら気分は落ち込んでいると判断します。
 私の場合は幸いにも気づきが早かったせいか、抑うつ神経症を治そうと決心してうつ度を計りはじめた最初の時点でうつ度は33でした。その時の感想は、最も左の項目を選べない自分を自分で情けなく思ったのが半分、右端を選ぶほどひどくはないことに安心したのが半分ぐらいあったでしょうか。そして、右端の項目を全部選べているはずの自分の気持ちをなつかしく思い出していました。「そうだ、こんな気分だったんだ。」とぼんやり質問項目を眺めていました。そして、こうも考えました「心療内科に行って正解だったんだな。」と

 このうつ度の測定は気が向いたときに何回も繰返してやっていました。今でも落ち込むことがあると時々やっています。そして、普通の気分とはどうだったのかを思い出すきっかけにしています。

認知療法の登場
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