悩みと共に(抑うつ 神経症 気分変調 うつ病 摂食障害)

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澄んだ眸
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心と心理療法

自己一致

自分の考える自分と本来の自分とのずれをなおしていくには、本来の自分を見つめることが大切です。
カウンセリングの場面では、カールロジャースが提唱した来談者中心療法が使われます。
カウンセラーは来談者に自由に話してもらい、批判や指示は行いません。クライエントは自分の本来感じる感情を無視し続けてきているわけですから、カウンセラーはクライエントの感情に焦点を当てて聴くことになります。
ただ、積極的な傾聴に徹して、来談者の感情に共感したり、開かれた質問等を行って来談者の気付きを促していきます。
カウンセリングを行うケースの80%は来談者中心療法で治療効果があると言われています。

この自己一致の考えはあらゆる問題の解決に望むときに必要な態度であると思います。
カウンセラーが自己一致できていないと、クライエントの感情に巻き込まれてしまって、冷静に話を聴くことができません。
カウンセラーが「良いアドバイスをしないといけない」とか「こんな大きな問題を抱えているクライエントの話を聴くのは辛い」と思っているときは、不一致の状態になります。「かわいそうだなんとかしなくちゃ」とか「私ならこうする筈だ」などという気持ちに支配されているうちは、クライエント感情に添えていないときです。自分の身を守っている間は人の話は聴けていません。

そういうズレがわかってどうしようもないときには、別のカウンセラーに「スーパバイズ」を受ける必要があります。
人に話を聴いてもらうと、自分のズレに気付くのは、カウンセラーにも当てはまります。

交流分析

また、交流分析と呼ばれる手法では、人のなかの心の構造を親、大人、子供に大きく分けます。 交流分析では、この分けられた機能(自我状態)をベースにしながら、自分自身の分析を行います。 交流分析では、単にその人の性格を把握するだけに留まらず、他人との関わり合い方や人生をどのように進めていくかといった問題まで遡及します。 そして、最終的にはより良い人生への手掛かりを得ることを目的にしています。

認知療法

一方、認知療法では、自分の中にある不合理な信条を洗い出し、その信条を適正で、人生を建設的な方向に導くように修正します。

仏教

仏教はまず苦を取り除くことから始めます。そのためには、ありのままの自分をありのままに認めることを奨励しています。

いずれの療法も本来の自分への気付きを促していく療法であることに変わりはありません。

ズレ
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