先ほどとは逆に、ある発言をしているときの発言者の自我状態と相手に求める自我状態をまとめます。
発言 | 発言の意図 | 話し掛ける側の自我状態→発言者が反応を期待している相手側の自我状態 | |
テロリストはけしからん | 第三者を批判する | CP→CP | 親(P)→親(P) |
あいつは頭がいい | 第三者を支持する | NP→NP | |
この文章はよくまとまっている この部分を手直しすればいいのではないだろうか | 相手の理性に対して評価する | CP→A | 親(P)→成人(A) |
この部分がよく書けていますね | 相手の理性に対して支持する | NP→A | |
あんたが悪い | 相手を頭ごなしに批判する | CP→AC | 親(P)→子供(C) |
手伝ってあげましょう | 相手に手を貸す | NP→AC | |
予定通り会議をはじめてよろしいでしょうか | 相手の権威に対してお伺いを立てる | A→CP、NP | 成人(A)→親(P) |
今何時 10時です | 相手の理性に対して質問したり回答したりする | 成人(A)→成人(A) | |
それがやりたい気分なのですね | 相手の気持を汲み取る | A→FC | 成人(A)→子供(C) |
気分がわるいんですね | A→AC | ||
おなかすいた。おかしちょうだい | 相手に対してお願いする | FC→NP | 子供(C)→親(P) |
申し訳ありません。通して下さい 私にはできません。 | AC→NP | ||
失敗しちゃったごめんなさい | 相手に対して謝る | FC→CP | |
申し訳ありません。 | AC→CP | ||
私の気持も考えて下さい | 相手の理性に対して気持を汲んでもらう | 子供(C)→成人(A) | |
やったあ 遊びに行こう | お互いの気持を表現しあう。 | FC→FC | 子供(C)→子供(C) |
もうできない どうしようもない | AC→AC |
この表は前のページの最後の表の順番を逆にしただけです。対話分析では、ある発言がどの自我状態から発せられて、相手のどの自我状態に向いているかがきちんと理解できていないといけません。カウンセリングの場面では相手の発言を相手の自我状態を意識しながら聞くと、相手のエゴグラムがなんとなく想像できるようになります。