子供の自我状態であるときは、自分の感情を伝えたい時です。相手がそれを受け取ってくれれば相補交流が続きます。
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「おなかすいた、ごはんまだ」
「はいはい、もうすぐできるよ」
「おなかすいた、ごはんまだ」という言葉は子供の気持が親へお願いするときに使います。
言い出す側が本当の子供で受け取る側がお母さんの場合は、
子供(FC)から親(NP)へ向いた発言でほほえましい情景ですね。
でも、あなたがご主人で奥さんにこのような発言をするときはご主人の方が子供になりきって
言っていると思います。
ところが奥さんから言わせると、
この「おなかすいた、ごはんまだ」と自分の亭主に言われると素直には聞けないそうです。
亭主のなかの親の自我状態から奥さんを何か責めているように聞こえるそうなのです。
亭主族はこのことをあまり意識できていません。私もその1人でした。
そういったことを知らずに何回も繰り返して言っていると、般若のお面をお多福のお面で
隠していた奥様がいきなりお多福のお面をぶちやぶる時がくるかも知れないので気を付けて下さい。
自分の感情を相手の理性に訴えかけたいときに使います。
その反応として相手の気持を汲んであげるような発言をすれば相補交流となります。
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「私の気持を理解してください」
「そうですか、そんなに悲しかったのですね」
子供から子供への相補交流は自分の感情と相手の感情が一致したときに相互に交わされます。
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「たのしいね」
「ほんとうにたのしいね」
というふうにFC同士で喜び合うこともあれば、
「わーもうだめ」
「もうおてあげだどうしよう」
というふうにAC同士で打ちひしがれているときもあります。
このような相補交流を続けているうちは会話はわりあいと穏やかに進みます。 しかし、そのような交流ばかりをしていると立場の切り替えや会話の中断などはできなく なるため、次に示すお互いの話の向きが交わるような交差交流が使われます。