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親の自我状態から応答する交差交流

親の自我状態から応答する場合の交差交流を見てみましょう。
親の自我状態でいるときは何かを批判しているとき、つまり支配的な親CPから発するときと、 誰かを養育的に支えているとき、NPから発しているときです。

一番派手な交差交流

一番派手な交差交流はなんと言っても親の自我状態から子の自我状態への発言に対する 親の自我状態から子の自我状態への交差交流です。
夫婦喧嘩なんて典型的な例ですね。

「お前が悪い」
「あんたの方が悪い」
お前が悪いなんて発言は相手を無条件に批判している態度で、夫婦のお互いがそれを言い 合っていることになります。よくある夫婦でののしりあいの情景ですね。

相手を打ちのめす交差交流

これよりも強烈な交差交流は一件相補交流と思える親と子供の自我状態が行う交差交流です。

「助けてよ」
「そんな弱音を吐いたらいかん」

ACからNPを求めている人にCPからCに向って相手を拒絶するような発言ですね。

微妙に食い違う相補交流

「キムタクなんて嫌いだ」(CP→CP)
「いいえ、(キムタクさんは)素敵よ」(NP←NP)
この場合、親の自我状態同士の会話ですが、 キムタクを批判している相手に対してキムタクを支持する発言になって相補交流とは呼べません。 しかし、当事者同士を評価しているわけではないので他愛のない世間話になることが多いです。
このような親同士の会話は雑談として使われます。

はぐらかす交差交流

AかCに向っている会話の応答をCP←CPで返すときは第三者に話題を振って問題をはぐらかす時に使います。

「見たいテレビが見れるから、今宿題しておけば」(A→A)
「そう言えば、弟のほうも宿題させないかんね」(CP←CP)
とか
妻「夜が遅いから、早くしなさい」(P→C)
娘「お父さんだって夜更かしするよね」(CP←CP)

このように見ていくと親の自我状態から交差交流をするときは、自分の権威を使って 自分を守りたいときのようです。
A同士で交流しているのに、突然CPからCへ応答が帰ってきたら、 相手にとって何か触れられたくないものに触れてしまったのかも知れません。
周囲からさんざんひどいことを言われた経験がある人は 子供の自我状態の中の「反抗する子供」に触発された、 ネガティブな親の自我状態で応答しているときがあります。 後で、自分が昔さんざん言われたような態度や内容で相手を傷つけていることに気付いて 自己嫌悪に陥ることもあるようです。 一方が親の立場で話し、相手が子供の立場で話すとそれも相補交流になります。

交差交流
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